<新型コロナ>国内新規感染5万人 36都道府県で医療提供体制の想定超え、見直し急務
2022年1月22日 20時25分
新型コロナウイルスの21日の新規感染者数が、36都道府県で1日当たりの最大想定数を超えたことが22日、分かった。広島と島根は約4倍。新変異株「オミクロン株」の猛威によって、都道府県が策定した医療提供体制のシナリオを大きく上回った。国内の新規感染者数は22日に5万人を超え、5日連続で過去最多を更新した。
政府、自治体は流行「第6波」で急増する自宅療養者の対応や病床逼迫の回避に向け、医療体制の拡充を迫られる。
厚生労働省がまとめた都道府県の最大想定数と自治体が21日に公表した新規感染者数を比較した。想定を最も大きな割合で上回ったのは広島。358人に対し、感染者数は1532人と4.3倍に上った。島根は45人に対して190人で4.2倍。想定を上回った人数は、東京都の4776人が最も多い。感染者数は9699人だが、想定は4923人にとどまっていた。
厚労省によると、自宅療養者数は19日時点で約10万人と1週間で5倍以上に跳ね上がった。重症化しにくいとされ、病床使用率は50%未満の自治体が多いが、高齢者らリスクの高い人に感染が広がれば重症者が増え病床が逼迫する可能性がある。(共同)
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