まん延防止措置の適用範囲拡大 5~11歳子どもの接種向けファイザー製ワクチンを特例承認

2022年1月23日 06時00分
<コロナ1週間・1月15日~22日>
 新型コロナウイルスの感染者急増で、まん延防止等重点措置の適用範囲が広がった。沖縄など3県に加え、21日からは首都圏など13都県でも適用開始。厚生労働省は5~11歳の子どもに接種するワクチンを特例承認した。

◆都は警戒レベルを「最大」に引き上げ

 全国の新規感染者数は18日に3万人を超え、翌19日に4万人を超えた。厚労省に助言する専門家組織によると、オミクロン株は感染しやすいだけでなく、潜伏期間も短い。
 東京都の1週間(15~21日)の新規感染者は前週の約3.2倍に増え、1日平均では約6200人。都のモニタリング会議は27日の新規感染者は1万8000人超と推計しており、「経験したことのない危機的な感染状況となる可能性がある」と指摘した。
 都は20日、感染状況の警戒度を4段階で最も上の「大規模な感染拡大が継続」に、医療提供体制の警戒度を上から2番目の「通常医療を制限し、体制強化が必要」に引き上げた。
 神奈川、埼玉、千葉を含めた1都3県の新規感染者総数は18日以降、1万人超が続き、21日は1万7731人だった。(小坂井文彦)

◆ワクチン3回目接種に遅れ、検査パッケージ原則停止

 厚労省が21日に特例承認したのは、5~11歳の子どもに接種する米ファイザー製ワクチン。同省ワクチン分科会で実施要領などの検討を経て、3月以降に接種が始まる見通し。
 オミクロン株の感染拡大に伴い、子どもの感染者が急増している。子どもは重症化しにくいとして、専門家の間でも接種の必要性の意見が分かれており、今後、接種の推奨の在り方が議論される。
 政府が20日に公表した、ワクチン3回目接種を終えた人は、全人口の1.4%。後藤茂之厚労相は21日、「できるだけ早く接種してもらいたい」と話した。
 政府は、ワクチン接種証明などで行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」を原則停止。ワクチン2回接種者もオミクロン株に感染する例が多く見られ、継続を疑問視する声があった。(柚木まり)

◆飲食店に時短要請、燃油は13年ぶりの高値

 重点措置適用で、東京都は飲食店に営業時間短縮を要請。感染対策を施す店(認証店)は午後8時まで酒類提供を認め営業を同9時までとするか、酒類を提供せず午後8時まで営業するか選べる。協力金に差をつける。
 城南信用金庫と本紙による、都と神奈川県の飲食店327事業者への緊急調査では「予約のキャンセルが相次いでいる」など先行きへの不安を訴える声が多く寄せられた。
 コロナ禍からの回復期待などから、燃油が高値で推移。経済産業省が発表した、17日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は168円40銭。灯油18リットル当たり1958円で約13年3カ月ぶりの高値だ。同省はガソリン価格が週明けにも170円を超え、政府が価格抑制策を発動する可能性があるとしている。(池井戸聰)

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