ベラルーシの国民投票、2月末実施へ 変革のはずが…大統領の任期制限、現職ルカシェンコ氏は対象外

2022年1月22日 22時57分
ベラルーシのルカシェンコ大統領(AP)

ベラルーシのルカシェンコ大統領(AP)

 【キシニョフ(モルドバ)=小柳悠志】ベラルーシ大統領府は20日、憲法改正の是非を問う国民投票を2月27日に行うと発表した。権力機構の変革をうたっているが、実際は「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領(67)の権力維持が目的とみられる。
 改憲案では大統領の任期を2期に制限する一方、既存の「全ベラルーシ国民会議」を国権の最高機関に位置付けて権限を強化する。国民会議は大統領が国家反逆罪を犯した場合などは、解任できるようになる。ただ現大統領は任期制限の対象外となり、国民会議の議長を大統領が兼務することも認めている。
 ベラルーシでは2020年8月、ルカシェンコ氏が不正得票で6選を決めると国民の不満が爆発し、全土に反政権デモが広がった。これを受けてロシアのプーチン大統領は、連合国家を組むベラルーシに対し「平和的な権力の移行」を求め、ルカシェンコ氏が憲法改正を主導してきた。

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