<新型コロナ>無症状者対象の無料検査キットが品薄 千葉県、実施期間2月末まで延長へ

2022年1月23日 07時16分

昨年3月に県内で実施された内閣官房と県による無症状者対象のPCRモニタリング検査

 新型コロナウイルスのオミクロン株が急速に広がり、無症状で感染に不安を感じる千葉県民を対象とした県事業の無料検査の需要が、都市部を中心に高まっている。検査を受け付ける薬局などでは問い合わせが殺到、検査キットが足りない事例も見られ、県は実施期間を今月末までから二月末に延長して対応する。(中谷秀樹)
 県によると、無料検査の場所は二十日現在、二百五十八カ所。一日の最大検査能力はPCR検査で五千九百人、抗原検査が六千二百人だが、県疾病対策課は「感染拡大で検査キット、特に迅速に結果が分かる抗原検査キットが全国的に品薄状態と聞く。(検査能力が)フル稼働とは言い難い」と説明する。
 柏市の「木下グループPCR検査センター柏駅西口店」では、インターネットでの事前予約が必須で、当面の予約状況は「受け付け終了」または「残りわずか」。有料の一般予約もほぼ同じ状況だ。
 千葉市内のある薬局は一月中の検査枠は埋まったといい、担当スタッフは「検査キットがこれ以上ないので断っている。二月に入る数が確定すれば再び受け付ける」と説明。一方、房総半島南部の薬局は「キットの在庫があり予約なしで検査している」。地域や場所でばらつきがありそうだ。
 オミクロン株感染が相次ぐ中、岸田文雄首相が「ワクチン・検査パッケージ」を一時停止とする一方、「希望者全員に無料検査を」と打ち出し、ワクチン二回接種より検査に基づいた制限緩和の考えを示したことで、無料検査の需要がより高まったとみられる。県担当者は「親族や個人的な集まりなどで安心感を得たい人も増えたのでは」と推測する。
 県内で二十一日から始まったまん延防止等重点措置の期間中、検査による飲食店への緩和は、結婚披露宴に限り全員陰性なら一テーブル五人以上が認められる。JR千葉駅近くの居酒屋の男性従業員(46)は「サラリーマンが退勤後に飲みに行くため前もって検査するだろうか。日常の利用に全員検査はなじまないのでは」と懐疑的だった。

県の無料検査を受ける県民が記入を求められる申込書(見本)。この検査では発生届が出ないため、陽性の場合は医療機関を受診する確認を求める


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