広重の作品 異版で見比べ 笠間日動美術館

2022年1月23日 07時17分
 江戸時代後期の浮世絵師・歌川広重(1797〜1858年)の代表作を異なる版で見比べる企画展「幻の大津絵と東海道五拾参次」(東京新聞水戸支局後援)が笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている=写真。3月6日まで。
 広重の「東海道五拾参次(五十三次)」を中心に、江戸の町人を魅了した浮世絵版画など約190点を一堂に紹介している。
 「五拾参次」は、東海道の宿場に江戸と京都を加えた55カ所を描いた連作風景版画。当時の庶民に絶大な人気を博し、多くの版元が「異版」を発表した。
 本展では、一般に広く親しまれる「保永堂(ほえいどう)版」や、粗いタッチと濃い彩色が特徴の「丸清(まるせい)版」を展示。4番目の宿場「保土ケ谷」の場面では、保永堂版は旅人が橋を渡る様子に焦点を当て、丸清版は橋や木、民家に雪が降り積もる冬の情景を表現する。
 53番目の宿場「大津宿」で土産として安価に売られた作者不明の版画「大津絵」も出品。現存するものは珍しいという。大正期に活躍した水戸市出身の漫画家・山田みのるの「東海道五十三次漫画絵巻」など関連作品も並ぶ。
 月曜休館。料金は大人1000円など。広重の作品は前期(2月6日まで)と後期(同8日から)で入れ替える。問い合わせは同館=電0296(72)2160=へ。(出来田敬司)

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