陥没発生した外環道工事 練馬で掘削再開へ 住民は「ごまかしだ」と反発

2022年1月23日 21時22分

住民説明会の冒頭で頭を下げる東日本高速道路と国交省の担当者ら=東京都練馬区で

 東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事に伴い、ルート上にある東京都調布市の住宅街で陥没や空洞が発生した事故で、東日本高速道路など事業者3者による住民説明会が23日、練馬区で始まった。事業者側は、陥没後に停止したシールドマシン7基のうち関越自動車道と交わる練馬区の大泉ジャンクション(JCT)近くの3基について工事を再開する方針を明らかにした。ただ具体的な時期は示さず、参加者からは不満の声が出た。(加藤益丈)

◆事業者、具体的な再開時期は示さず

 冒頭、東日本高速東京外環工事事務所の河野久雄工務課長が「心よりおわびする」と陳謝した。陥没の原因や再発防止策を説明した上で、準備の整ったシールドマシンから順次、事業用地内で掘削を再開するとした。
 工事では、陥没の原因となった土砂の取り過ぎを防ぐため、搬出する土砂量を厳密にチェックするなどの再発防止策を徹底し、異常事態が発生した場合は停止する。事業用地の外で工事を行う際は改めて説明会を開くとした。
 説明会は2回に分けて開かれ、住民計約50人が出席した。工事再開の具体的な時期を尋ねる質問が相次いだが、担当者は「いつと答えられる状況にない」と明確に回答しなかった。決まり次第チラシで周知を図るとしている。
 質問した男性の一人は「いつ頃再開するか決めているはずだ。答えないのは、ごまかしているように感じた」と憤った。30代男性は「難しいことを分かりやすく説明してくれて良かったと思うが、いつから工事を再開するかの説明がなかったのは残念」と話した。
 説明会は、大泉JCT周辺の自治体で2月1日まで開かれる。今月26、29日には三鷹市でも実施され、事業者側は、中央自動車道と交差する中央JCT(同市)付近のシールドマシン2基の掘削を再開する考えを明らかにするとみられる。

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