「日米の絆平和と繁栄に貢献を」 両陛下、初の晩さん会

2019年5月28日 02時00分

宮中晩さん会で乾杯される天皇、皇后両陛下とトランプ米大統領夫妻=27日、宮殿・豊明殿で(代表撮影)

 令和初の国賓として来日したトランプ米大統領夫妻をもてなす天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が二十七日、皇居・宮殿の「豊明(ほうめい)殿」で開かれた。天皇陛下は冒頭のあいさつで、今日の日米関係が多くの人々の犠牲や献身的な努力の上に築かれたと指摘。「両国の国民が、これからも協力の幅を一層広げながら、揺るぎない絆をさらに深め、希望にあふれる将来に向けて、世界の平和と繁栄に貢献していくことを切に願っております」と述べられた。 (小松田健一)
 トランプ氏は午後七時ごろ到着。両陛下はにこやかに出迎えられた。
 晩さん会には、皇嗣(こうし)秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方や、三権の長ら百六十五人が出席。全米オープンで準優勝した経験があるプロゴルファーの青木功さんや、ノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥京都大教授ら米国とゆかりがある人も招待された。
 天皇陛下は黒のタキシードにちょうネクタイ、皇后さまはベージュ色のロングドレス姿。陛下はあいさつで、自身の米国との最初の思い出は、一九七〇年の大阪万博に展示されていた月の石を見たことと明かした。八五年、英国留学からの帰途に米国を訪問して各地を訪れたことや、皇后さまにも米国に滞在した経験があることに触れて「私どもは貴国に対し、懐かしさと共に、特別の親しみを感じています」と述べた。東日本大震災の発生時、米軍が被災地救援のために展開した「トモダチ作戦」など、米国からの支援には「私たちは決して忘れることはないでしょう」と謝意を示した。
 トランプ氏は答辞で、新元号の令和が万葉集を出典としたことに言及し「万葉集の古い和歌を日本の子どもたちが受け継いできたように、私たちの同盟も受け継がれてきた豊かな財産です」と述べた。
 宮内庁によると、晩さん会の間、両陛下とも終始英語で会話した。
 晩さん会に先立つ二十七日午前、宮殿・東庭で歓迎行事が開かれ、トランプ氏が陸上自衛隊儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受けた。続いて宮殿「竹の間」で会見があり、両陛下とトランプ氏夫妻が贈り物を交換。宮内庁によると、トランプ氏に陶器製の飾り鉢、メラニア夫人へは金細工を施した飾り箱を贈り、陛下にはビオラ、皇后さまには母校ハーバード大で伐採した木で作られたペンが贈られた。
 陛下はビオラ演奏が趣味で、皇后さまが「今夜、お弾きになったら」と話すと、陛下は笑顔を見せたという。

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