記者会見少ない文在寅大統領、新年会見を初めて中止 懸案の質問避けるためかと憶測も

2022年1月24日 20時24分
文在寅大統領

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 【ソウル=木下大資】韓国大統領府は24日、今月末に予定していた文在寅ムンジェイン大統領の新年記者会見を中止すると発表した。新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株への対応に集中するためという。文氏が新年会見を開かないのは2017年の就任以来初めてで、「任期末の懸案に対する質問を避けるためでは」との臆測も出ている。
 韓国では12月下旬以降減少傾向にあった1日当たりの新規感染者数が再び増加。オミクロン株への感染者は全体の5割に達する。大統領府の報道官は「オミクロン株が優勢になった状況で、会見は現実的に難しい」と説明。「国民の代わりに質問するメディア関係者と直接コミュニケーションする機会がかなわず、非常に残念だ」と述べた。
 同国内では不動産価格が高止まりし、年明けには北朝鮮が相次いで弾道ミサイルを発射するなど、文氏が重視する南北対話も手詰まり感が漂う。保守系の国民日報は「大統領府内では、今回の会見で掲げる成果が多くないという憂慮が大きかった」と伝えた。
 聯合ニュースは新年会見中止を「歴代の事例を見ても珍しい。ただでさえメディアとの接触が少ないと指摘される中で、批判的な見方もある」と報道。文氏が就任以降に開いた会見は、数え方にもよるが7回ほどで、金大中キムデジュン盧武鉉ノムヒョンの両氏の約150回に比べて大幅に少ないという。
 文氏の次の会見は3月の大統領選後、事実上の退任会見になる可能性が高いとみられる。

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