敵基地攻撃能力の行使、日本への攻撃に限らず 岸田首相が衆院予算委で言及

2022年1月24日 21時48分
衆院予算委で立憲民主党の泉代表(左手前)の質問に答える岸田首相=24日、国会で

衆院予算委で立憲民主党の泉代表(左手前)の質問に答える岸田首相=24日、国会で

 岸田文雄首相は24日の衆院予算委員会で、政府が保有の検討を進める敵基地攻撃能力に関し、他国への攻撃に反撃する集団的自衛権として行使する可能性に言及した。日本への武力行使に対する個別的自衛権に限定するかどうか問われたのに対し、自国への攻撃に限らない考えを示唆した。立憲民主党の泉健太代表への答弁。(木谷孝洋)
 泉氏は、敵基地攻撃が憲法上、認められるという見解を示した1956年の政府側答弁が「わが国土に攻撃が行われた場合」としていることに触れ、「個別的自衛権を想定した答弁と理解していいか。答弁は今も有効か」とただした。
 首相は第2次安倍政権下の憲法解釈変更により、日本と密接な関係にある他国への攻撃に対して武力で反撃することも可能とされたことを踏まえ「わが国の武力行使はその原則に基づいて対応すべきものだ」と説明した。
 現行の憲法解釈に基づく安全保障関連法では日本が直接、攻撃されていなくても、国の存立が脅かされるような事態なら集団的自衛権の行使を認めている。
 衆院予算委員会は同日、首相と全閣僚が出席して2022年度予算案の実質審議に入った。
 予算案を補足する総務省の参考資料に10カ所以上の誤りがあったと判明したことに対し、首相は「大変遺憾で、心からおわび申し上げる」と陳謝。金子恭之総務相に再発防止を指示したと明らかにした。

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