サッカー強豪の藤枝東高で規定違反14年以上 県外生徒巡り、校長「グレーと言われるとグレー」

2022年1月25日 06時00分
 サッカー強豪の静岡県立藤枝東高校(藤枝市)が、県教委の規定に反して県外の生徒を単身で受け入れ、部員が学校の管理下にない寮で生活していたことが明らかになった。過去に寮生活をしていた卒業生の父親が取材に応じ「県教委の規定を知らなかった」と語った。関係者は、長らく続いていた慣習だったと指摘する。(塚田真裕)

◆「部から寮を紹介」、希望者にも知られ

 「保護者と(県内で)同居しなければいけない、とは言われなかった」。2000年代に寮で生活した部員の父親は振り返る。入学時に部から寮を紹介され「管理人と直接契約を結んだ。細かいことは聞かれなかった」と話す。息子の同学年は全国から5人と、県内で遠方に自宅がある3人が寮に入っていたという。
 夕食がない週末は、複数の保護者が県外から駆け付け、部員を外食に連れ出すなど「助け合っていた」。
 寮の存在は、入学希望者の間では知られていた。サッカー部の公式ホームページでは寮に触れていないが、ネット上の民間掲示板には「寮はありますか」の質問に「ビジネスホテルがサッカー部の寮となっている」などの書き込みがある。
 寮で事故や病気など問題が生じた場合、学校側は「保護者の責任」との認識を示す。同校サッカー部後援会の河村正史会長は「こうした状態は20年以上続いているのではないか。県外生徒の受け入れには利点もある。県教委には時代に合った制度の変更をしてほしい」と求めた。

◆野球強豪、静岡高は「本人のみ転居」認めない説明

 野球強豪の県立静岡高校(静岡市葵区)も県外からの生徒が数人いるが、いずれも保護者と共に転居しているという。同校では県外からの志願の問い合わせに「本人のみの転居では認められない」と強く注意している。
 一方、県内でも遠方に自宅がある生徒は、アパートに下宿。学年に5人ほどいるという。県教委の規定では、県内生徒の下宿を禁止していない。県教委は「そうした状況は想定される」と認めている。
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