有安さんに府中市民スポーツ優秀賞 パラリンピック・ボート競技代表 「障害をポジティブに」

2022年1月25日 07時06分

高野市長(左)から賞状を渡された有安さん =府中市役所で

 府中市は二十四日、東京パラリンピックのボート競技「パラローイング」の男子日本代表で、市内在住の有安諒平さん(34)に市民スポーツ優秀賞を贈った。パラリンピック初出場となった東京大会は予選で敗退したが、有安さんは「悔しさはあったが、次のパリのパラリンピックにつながる」と前を向く。
 有安さんは小金井市出身。十五歳の時に視覚に障害がでる黄斑ジストロフィーと診断された。視野の中心が欠け、かろうじて人影などが分かる状態。大学時代にパラと出合い柔道をしていたが、二〇一六年にパラローイングに誘われ転向した。今は高齢者施設などの運営をする「東急イーライフデザイン」(渋谷区)に理学療法士として勤め、杏林大医学研究科に大学院生として通っている。
 東京パラでは、異なる障害の選手らと一つの艇に乗ってタイムを競う「混合かじ付きフォア」に出場。予選では最後尾でボートを二千メートルこいだ。
 東京パラ代表の視覚障害者では唯一、近く開幕する北京冬季パラリンピックへの出場も目指している。種目はボート競技の強化のために始めたクロスカントリースキー。最終選考に残り、二月中旬の代表決定に向けトレーニング中だ。
 二十四日に市役所で贈呈式があり、高野律雄市長が賞状を手渡した。有安さんはパラに出合うまでは「障害を思い知らされるのがスポーツだった」という。今は障害をポジティブに考えられると言い「パラを見て障害や病気、苦手なことも考え方ひとつで感じ方が変わることに気付いてもらえたらうれしい」と話した。
 府中市の東京パラ代表選手の表彰は、ゴールボール女子の天摩由貴さん(31)、車いすフェンシング女子の松本美恵子さん(52)、卓球男子の岩渕幸洋さん(27)に次いで四人目。(宮本隆康)

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