転換期70s 米映画に焦点 鎌倉の映画記念館でポスター展示と上映

2022年1月25日 07時18分

「女性が主人公の映画が増えたのも70年代」と話す馬場さん=鎌倉市で

 アメリカ映画の転換期となった一九七〇年代に焦点を当て、ポスター展示と上映で紹介する企画展「崩壊と覚醒の70sアメリカ映画」が、鎌倉市雪ノ下の鎌倉市川喜多映画記念館で開かれている。学芸員による展示や上映作品の解説、ポスターコレクターのトークイベントもある。(石原真樹)
 展示するポスターは百二十七点。実在した銀行強盗が主人公の「俺たちに明日はない」(六七年)など「アメリカン・ニューシネマ」と呼ばれた作品群に始まり、ベトナム帰還兵をロバート・デ・ニーロが演じた「タクシードライバー」(七六年)、離婚が主題の「クレイマー、クレイマー」(七九年)などが並ぶ。デザイナーの石岡瑛子さんが手掛けた「地獄の黙示録」(七九年)の特大版ポスターもある。
 アメリカ映画史の中で七〇年代は、オードリー・ヘプバーンなどが活躍した華やかなハリウッド黄金時代が終わりを告げ、公民権運動やベトナム反戦、ウーマン・リブなど社会の変革を背景に、ベトナム帰還兵や学生運動など社会的テーマや個人の内面に迫る作品が数多く作られ、多様性が生まれた時代とされる。後半にはスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスなど現在も活躍する監督が登場、ハリウッドが再び盛り上がるきざしが見える。
 企画した総括責任者の馬場祐輔さんは「ベトナム戦争などによりアメリカンドリームの消滅や国家への不信が強まる中、社会に問題提起するような作品が多く生まれたのが七〇年代。現在の社会状況と重ねて見ると面白いのでは」と話す。
 三月十三日まで。企画展は午前九時から午後五時(入場は午後四時半)。観覧料は一般二百円、小中学生百円。映画鑑賞チケットは一般千円、小中学生五百円(展示観覧料含む)。休館日や上映作品、展示解説などの日時はホームページ=https://kamakura-kawakita.org/。問い合わせは同館=電0467(23)2500=へ。

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