会津を、双葉を一緒に知ろう 双葉から避難の小学生とオンライン交流 加須・種足小

2022年1月25日 07時23分

双葉南・北小の児童とオンライン交流する種足小の児童ら=加須市で

 加須市立種足(たなだれ)小学校で19日、東京電力福島第一原発事故による住民避難が続き、現在は福島県いわき市の校舎で学ぶ同県双葉町立双葉南・北小学校とのオンライン交流会が開かれた。両校の児童が学習した成果を披露し合い、互いの理解や交流を深めた。(寺本康弘)
 東日本大震災のころ、まだ幼かった双葉南・北小学校の五、六年生は「帰還困難区域として(大部分に)入ることができない双葉町について総合学習で学びました」と紹介。役場の職員らから聞いた話などを基に、町内にあるJR双葉駅や「東日本大震災・原子力災害伝承館」などについて写真を交えながら説明した。
 町内では今月二十日、町民が自宅で寝泊まりできる準備宿泊が始まるなど、今年六月の帰還開始に向けて準備が進む。児童たちは「三十年住めないと言われた双葉町に住めるようになるのは夢のようなことだと感じました」と自分たちで調べた感想を述べた。
 種足小は五年生が、昨年十一月に林間学校で訪れた福島県会津地方の五色沼などの名所や、記念館がある細菌学者の野口英世などについて調べた成果を紹介した。
 両校の発表は「双葉駅に止まる特急列車は何本だと思いますか」「(福島県会津若松市にある)鶴ケ城ができたのは何年でしょうか」など互いにクイズを織り交ぜながら進行。児童たちは集中した表情で相手校の説明に耳を傾けていた。
 種足小の小川和真さん(11)は「双葉町を知ることができ、行ってみたいと思いました」と話した。
 両校の交流は、原発事故で双葉町民が加須市に避難した際に、町の小学校で外国語指導助手(ALT)をしていたフィリップ・ジェリーマンさんが種足小の授業に携わったことが縁となり始まった。両校の児童が修学旅行などの機会に互いの学校を訪問してきたが、コロナ禍で二〇二〇年度は中止、今回はオンラインとなった。

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