【全文】五輪番組字幕問題、NHKが説明を一転 「放送前に確認していなかった」と島田角栄さんに謝罪

2022年1月25日 11時00分

◆NHK発表の全文

BS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」 公式記録映画関係者への謝罪について
 去年12月に放送したBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」後編の字幕の一部に、不確かな内容があり、こうした放送に至った経緯について、1月19日に、放送総局長会見でご説明しました。この説明に対し、密着取材した映画監督の島田角栄さんから、字幕の内容に関して、放送前にNHK側から事前確認はなかったとして 抗議を受けました。番組の制作過程で、取材対象者の島田さんをはじめ映画製作チームの方々に連絡を取ることはありましたが、字幕の内容について、島田さんに確認したという事実はありません。そもそも、字幕の内容について、裏付けを取るという基本的な作業を怠っていたと考えております。会見での説明は、あたかも、島田さんから確認を得ていたかのような誤解を与えるもので訂正いたします。島田さんには22日に直接お会いしてご説明し、謝罪いたしました。
 NHKに対しては、今回の番組の放送前に、河瀨さんや島田さんに、問題の字幕のシーンも含めた内容を見せているのではないかという問い合わせを受けています。しかし、放送前の編集段階で、局内関係者以外が番組の試写などに立ち会うことは厳に禁じており、今回もそのような事実はありません。また、番組内で、島田さんが河瀨さんに自身の素材映像を見せている場面がありますが、この素材映像には男性は含まれていないと認識しています。
 今回の番組は、すべてNHKの責任で取材・制作しており、公式記録映画とは内容が異なります。番組にご協力いただいた河瀨さんや島田さんに一切責任はありません。河瀨さんや島田さん、インタビューに答えていただいた男性をはじめ、番組の中で取り上げさせていただいた方々、映画製作の関係者、視聴者のみなさまに重ねて深くおわびいたします。
BS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」 今後の調査体制について
 去年12月に放送したBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」後編の字幕の一部に、不確かな内容がありました。
 これを受けて、本日、松坂千尋専務理事を責任者に、コンプライアンス部門をメンバーに加え、「BS1スペシャル調査チーム」を設置しました。

 これまでの調査で、番組の取材・制作の過程で行うべき事実関係の確認を怠っていたことと、事実確認のために定めているルールが守られずチェック機能が働かなかったことが明らかになりました。
 事実を正しく把握し、あらゆる段階で真実に迫ろうとする取材・制作者としての基本姿勢が欠けていたと言わざるを得ません。

「調査チーム」では、原因や問題の背景を正確に把握するため、番組関係者などに対する調査をさらに進め、厳正に対処するとともに、再発防止に向けた取り組みを徹底してまいります。
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