<新型コロナ>在日米軍がゲノム解析放置? 「本国に検体送る」連絡から1カ月 オミクロン株拡大の由来特定に遅れ

2022年1月26日 06時00分
在日米軍のエンブレム

在日米軍のエンブレム

 在日米軍で新型コロナウイルスの感染が広がっている問題を巡り、米側が約束したオミクロン株の調査が進んでいない。米海兵隊キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)内のクラスター(感染者集団)を対象としたゲノム(全遺伝情報)解析は1カ月以上、結果が示されず、日米間で調整していたPCR検査の実施も宙に浮いたままだ。日本政府がオミクロン株の流行の経路を追跡する障害になっている。
 松野博一官房長官は25日の記者会見で、キャンプ・ハンセンの感染者のゲノム解析について「結果判明の時期は今のところ確定的な見通しを言える段階にはない」と話した。昨年12月22日の時点では、米軍が検体を米国に送ってゲノム解析を実施するとして、結果が明らかになるまで「数週間を要すると(米側から)聞いている」と説明していた。

◆国内解析なら数日で結果

 政府は今月7日、米軍岩国基地(山口県岩国市)でも、感染がオミクロン株かどうかを推定する変異株PCR検査を行うことで米側と最終調整中だと明らかにした。2週間以上経過しても合意に達しておらず、25日時点で「検査の実施および結果の扱い」(松野氏)を巡って協議を続けている状況だ。
 日本国内でゲノム解析を行えば数日程度で結果が判明する中、米側の協力が得られないことで国内の感染拡大が米軍由来かどうかの判断も先送りにされている。政府高官は「感染ルートの報告は受けていない」と認める。(山口哲人)

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