ワクチン3回目接種、2.3%では「オミクロン株抑えるのは難しい」 厚労省分科会、専門家が相次ぎ問題視

2022年1月26日 19時17分
 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が計画通りに進んでいない問題に関し、厚生労働省のワクチン分科会が26日に開かれ、専門家の委員から政府の対応の遅れを問題視する意見が相次いだ。新変異株「オミクロン株」がまん延する中、接種が遅れれば、感染の抑止効果が見込めないとして、政府主導で加速させるべきだとの指摘もあった。
 会合では、接種の現状などを協議。3回目を打ち終えたのは全人口の2.3%の約289万人にとどまっており、分科会長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「現在の3回目接種の進行状況を見ると、オミクロン株の流行を抑える効果を期待するのは難しい」と懸念を示した。
 政府の計画通りに進んだとしても、オミクロン株の流行期には間に合わないとして、オミクロン株対応のワクチンが新たに開発されれば、切り替えを検討すべきだという声もあった。
 この日の衆院予算委員会では、立憲民主党の江田憲司氏が3回目接種に関して「オミクロン対応の点では効果がない」と政府の責任を追及。岸田文雄首相は「現実を受け止め、対策の柱であるワクチン接種をしっかりと進めていかなければならない」と語った。
 後藤茂之厚労相は「(接種計画策定時は)オミクロン株の流行は進んでいなかった」と釈明。2回目からの接種間隔を原則8カ月以上とした当初の判断は妥当だったとの認識を示した。(柚木まり)

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