韓国が新型コロナ対策転換 大量検査、隔離重視を見直し在宅治療中心へ オミクロン株急拡大で

2022年1月26日 20時25分
韓国・京畿道安城市の安城病院で25日、在宅の新型コロナ患者に電話で対応する医師ら=木下大資撮影

韓国・京畿道安城市の安城病院で25日、在宅の新型コロナ患者に電話で対応する医師ら=木下大資撮影

 【ソウル=木下大資】韓国は新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の急拡大を受け、26日から隔離期間の短縮など防疫・医療体制の転換を始めた。大量検査による早期発見と隔離重視の従来方式を見直し、在宅治療を基本にして高齢者など重症化リスクの高い患者の対応に集中する。
 26日発表の新規感染者は1万3012人で、初めて1万人を超えた。感染力が強いオミクロン株が優勢になり、前日より一気に4000人以上増えた。ただ、一時は1000人を超した重症者は300人台で、病床稼働率も落ち着いている。

◆隔離期間を10日から7日へ

 政府は、従来株に比べ致死率の低いオミクロン株の特性を踏まえ、10日だった感染者の隔離をワクチン接種済みなら7日に短縮する。濃厚接触者は接種済みなら隔離を免除し、自主的な健康観察にとどめる。携帯電話の位置情報で対象者の隔離状況を確認する措置は取りやめる。
 これまでは希望者全員が保健所などで無料のPCR検査を受けられたが、オミクロン株が優勢になった光州など4地域では、26日から重症化リスクの高い人などを除き、自己検査キットに切り替える。近く全国に拡大する。

◆医療関係者らの負担減らす

 韓国では自治体ごとに在宅治療の体制整備を進めている。ソウル郊外の安城市は、自宅治療でよいと判定された感染者を、地域の病院が管理する方式を昨年から試行。医師が毎日2回電話し、必要に応じて外来診療を活用して医療関係者らの負担を減らしている。
 安城病院の林承寛院長は「多大なエネルギーを投入して感染者を探し出し、隔離する従来の戦略はオミクロン株には合わない。地域の医療資源を有効活用する体制に転換しないといけない」と話す。

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