那須塩原クリーンセンター 指定廃棄物「解除」で焼却開始 「モニタリングで安全性保つ」環境省が説明

2022年1月27日 07時51分

トラックで指定解除後の牧草がピットに投入された=那須塩原市で

 東京電力福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」問題で、基準値を下回って指定解除された廃棄物を一般のごみと混ぜて焼却する作業が26日、那須塩原市の那須塩原クリーンセンターで始まった。環境省の担当者は「排ガスなどの丁寧なモニタリングで焼却の安全は保たれる」と説明した。(小川直人)
 初日のこの日は、焼却前にごみを集めるピットに廃棄物を投入する様子が報道陣に公開された。
 トラック一台で牧草約一・五トンを投入。市によると、この牧草は二〇一九年八月の測定で放射性濃度は一キログラム当たり八〇〇〇ベクレルの基準値を下回る同三四〇〇ベクレルだった。
 指定廃棄物は、各市町で暫定集約が決まっている。市内では農家五十三戸が計千二百十六トンを一時保管していたが、市内の集約場所となったセンターへの搬入が昨年十月に始まった。基準を下回った九百五十四トンを一般のごみと一緒に焼却処理し、それ以外の二百六十二トンはセンター敷地内で保管する。
 ピットへの投入は、ごみを持ち込む市民の利用時間外に行う。焼却に伴う排ガスなどのモニタリングを週一回実施、結果は市のホームページで公開する。
 環境省によると、既に十八農家分の指定廃棄物がセンターに搬入された。本年度内に二十六農家分計四百七十トンが運び込まれる見込み。農家からの搬入は十二月ごろまでの予定で、並行して実施する混焼は来年三月ごろまで続く。市の担当者は「焼却の安全性は市の広報紙などで周知していきたい」と話した。

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