県内梅毒報告数 過去最多の103人 昨年、前年比54人増 県衛生環境研究所「症状あればすぐ受診を」

2022年1月27日 07時54分
 性行為などで感染する梅毒について、群馬県内の二〇二一年の報告数が百三人(前年比五十四人増)に上り、調査が始まった一九九九年以降、最多になったことが県衛生環境研究所のまとめで分かった。国のまとめでも二一年の全国の報告数(十二月二十六日までの速報値)は七千七百九十人で最多。同研究所は「症状が現れた際は、すぐに受診してほしい」と呼び掛けている。(池田知之)
 二一年の県内報告数では男性が七割を占める。世代別でも総じて男性の割合が多いが、二十代では男性十八人、女性十五人と差が少なくなっている。
 梅毒の病原菌は梅毒トレポネーマ。感染後、数週間の潜伏期を経て、感染した場所にしこりや潰瘍ができる。数カ月後、全身に赤い斑点が現れるが、いったん症状は消える。しかし数年後には心臓や脳などに障害が出る恐れがある。早期治療すれば完治する。不特定の人との性行為を避けたり、コンドームを正しく使ったりすれば予防できる。
 報告が増えていることに県感染症・がん疾病対策課は「理由は分からない」という。
 県衛生環境研究所によると、診察した医師は患者に感染経路を聞いているが、デリケートな話題のため「分からない」とされたり、そもそも答えなかったりするという。
 各保健所では梅毒など性感染症の相談や検査を無料で行っている。同研究所の担当者は「検査は匿名で居住地以外でも受けられる。プライバシーは完全に守られるので受診してほしい」と強調。各保健所へ事前に問い合わせた上での利用を呼び掛けている。

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