3000円分のバス・タクシー共通利用券 沼津市が全世帯配布へ 県内で初めて

2022年1月27日 07時58分

沼津市内を走る路線バス

 沼津市は二十六日、市内の全世帯に市内で運行されるバス・タクシーの共通利用券(三千円分)を配布すると発表した。市によると全世帯への配布は新潟県内で四例ほどあるが、全国でも珍しく、県内では初。コロナ禍で利用者が激減している交通事業者支援だけでなく、自動車中心から公共交通も活用する環境づくりのきっかけにもする。
 利用券は百円券三十枚。バス四社とタクシー十一社、介護タクシー七社で利用できる。各社発行の回数券や割引券との併用も可能。二月中旬以降に郵送する。利用期間は届いた日から九月三十日まで。事業費は一億五千万円で、国の交付金を活用した。
 市によると、市内で運行するバス利用者は二〇一九年に比べ約30%、タクシーは約40%減っている。市は昨年度から、事業者支援とワクチン接種会場への交通支援として二回、六十五歳以上の人がいる世帯に利用券を配布。今回は約九万二千七百の全世帯を対象とし、全市民が公共交通を利用するきっかけづくりを狙う。
 現在は多くの市民が通勤や買い物などに車を使い、渋滞も頻発している。市が県と進めるJR沼津駅周辺の鉄道高架事業を核とした駅周辺総合整備事業では、駅周辺の歩道の拡幅などで「人中心」の公共空間づくりを計画。そのためにもバスやタクシーは利便性の担保のため維持が必要と考えている。
 頼重秀一市長は「人中心の空間を目指すためにも、コロナ禍で事業者を支援しながら、市民に公共交通の利便性を体感する機会になってほしい」と話した。(渡辺陽太郎)

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