ロシアが求めるNATO拡大禁止、米国が拒否 ウクライナ情勢の緊張続く

2022年1月27日 11時44分
米ワシントンで話すブリンケン国務長官=AP

米ワシントンで話すブリンケン国務長官=AP

 【ワシントン=吉田通夫】ロシアがウクライナ周辺に10万人規模の軍部隊を集めている問題で、米国と北大西洋条約機構(NATO)は26日、ロシアの要求に対し、それぞれ書面で回答した。ロシアが求めるが続きそうだ。
 書面は非公開だが、ブリンケン米国務長官は26日の記者会見で、従来の米国の主張から「変更はない」と説明。NATOは加盟希望国を拒絶しない「オープンドア」が原則だとしてウクライナの加盟は禁止しない方針を示す一方、ウクライナ周辺でのミサイル配備や軍事演習を欧米とロシアの双方が制限するなど妥協案も盛り込んだことを明らかにした。
 ブリンケン氏は近く、ロシアのラブロフ外相と再び協議する考えを示した。米国は欧州への派兵準備のほか、ロシアへの制裁措置も用意するなど侵攻に備えているが、「外交的な手段も尽くす」と述べた。
 NATOのストルテンベルグ事務総長も26日に記者会見し「われわれは中核的な原則については妥協しない」と説明。ウクライナの加盟禁止について拒否したとみられる。軍事演習と核政策について協議する場を設けるなど緊張緩和に向けた案を示しつつ「ロシアは攻撃的な言動や悪意ある活動を控えるべきだ」と非難した。

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