米高速炉開発に協力 テラパワー・原子力機構が覚書

2022年1月27日 12時56分

米企業テラパワーが計画するナトリウム冷却高速炉などの施設のイメージ=同社提供

 日本原子力研究開発機構は二十六日、米原子力企業テラパワーなどと、高速炉開発で技術協力を進めるとの覚書を同日付で締結したと発表した。テラパワーは米国で炉心の冷却材にナトリウムを使う次世代の高速炉の実用化を計画。米エネルギー省も資金支援しており、二〇二八年に実証炉の運転開始を目指している。
 機構は、高速炉の一種の高速増殖炉の実験炉「常陽」(茨城県)と原型炉「もんじゅ」(廃炉中、福井県)を運転した知見を提供し、実験施設「アテナ」(茨城県)も活用する。覚書には三菱重工業、三菱FBRシステムズも参加した。
 日本の高速炉開発は、もんじゅの廃炉決定後、フランスの高速炉「アストリッド」計画への協力を模索したが、仏政府の計画凍結により宙に浮いていた。
 岸田文雄首相は二十一日の参院本会議で「日米間の協力も含め、小型炉や高速炉をはじめとする革新原子力の開発を着実に進める」と表明している。テラパワーはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らが設立した。(長崎高大)

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