「スマホを上着の袖に隠して撮影し、その場で送信した」 共通テスト流出で出頭の19歳女子大生

2022年1月27日 20時51分
大学入学共通テスト2日目の日程に臨む受験生たち=16日、東京都内で

大学入学共通テスト2日目の日程に臨む受験生たち=16日、東京都内で

 大学入学共通テストの「世界史B」の問題を写した画像が試験中に流出した問題で、受験生とみられる大阪府内の女子大学生(19)が27日、母親とともに香川県内の警察署に出頭したことが、捜査関係者への取材で分かった。女子大学生は「上着の袖に隠したスマートフォンで問題を撮影し、その場で送信した」と説明しており、警視庁は偽計業務妨害容疑で詳しい事情を聴く。
 捜査関係者によると、女子大学生は、東京の私立大学に入学し直すために共通テストを受験したと説明し、大阪府内の受験会場で問題を1人で流出させたと話している。「好成績を取る自信がなかった。魔が差した」「世界史Bだけやった。ばれたらまずいと思い、他の科目はやらなかった」との趣旨の話をしているという。
 女子大学生は共通テスト初日の今月15日、家庭教師紹介サイトを通じて知り合った東京大の男子学生2人に、世界史Bの試験問題を写した計30枚の画像をインターネット通話アプリ「スカイプ」を使って送信し、解答を受け取ったとされる。
 東大の学生1人は小問計12問を写した画像10枚を受け取り、全問正答を返信。もう1人も20枚を受け取り、14問中の13問の正答を送り返していた。
 複数の家庭教師紹介サイトで、高校2年の女子生徒を名乗る人物が昨年12月以降、少なくとも4人の東大生や東大出身者らに「家庭教師としての実力を測りたい」などと説明し、共通テスト当日に試験問題を送る約束をしたとみられる。
 警視庁は女子大学生のスマートフォンなどを調べ、裏付けを進める方針。

◆共通テスト追試験で不正防止要請

 大学入学共通テストの問題が試験中にインターネットで流出した疑いがあることを受け、大学入試センターは27日、追試験、再試験の会場となっている全国の大学に対し、不正行為の未然防止を文書で要請したと発表した。試験会場の見回りを十分に行い、必要に応じて試験監督が受験生に注意することなどを求めている。
 会場は全都道府県に計48カ所設置され、15、16日の本試験を病気やけが、会場へ向かう途中の事故などやむを得ない理由で欠席した受験生らが受験する。(小松田健一)

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