東名あおり死亡事故 「危険運転していない」再び無罪主張 横浜地裁で差し戻し審初公判

2022年1月27日 22時09分
横浜地裁

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 神奈川県大井町の東名高速道路で2017年6月、ワゴン車に乗った一家4人があおり運転を受け、後続のトラックに追突されて死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた石橋和歩被告(30)の差し戻し裁判員裁判の初公判が27日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であった。石橋被告は「事故になるような危険運転はしていません」と述べ、改めて無罪を主張した。(米田怜央)
 検察側は冒頭陳述で、石橋被告が4回にわたってあおり運転をした結果、ワゴン車が停車を余儀なくされ、事故を招いたと主張。弁護側は被告の運転は危険運転ではなく、「後続車の無謀な運転が事故を起こした」として、後続のトラック運転手のスピード違反や車間保持義務違反が事故の原因だと主張した。公判は2月18日に結審し、判決は3月16日の予定。

◆一審は懲役18年判決…高裁が手続き問題視

 18年12月の一審横浜地裁判決は危険運転致死傷罪の成立を認め、懲役18年の判決を言い渡した。19年12月の東京高裁判決も同罪の成立を認めたが、地裁が公判前整理手続きで「同罪は成立しない」との見解を示していた点を問題視。見解の変更を告げないまま同罪で有罪としたのは違法な手続きだったと判断。一審判決を破棄し、地裁に審理を差し戻した。
 起訴状などによると、石橋被告は17年6月5日夜、萩山嘉久さん=当時(45)=一家のワゴン車をあおり運転で追い越し車線上に停車させてトラックによる追突事故を誘発。萩山さんと妻友香さん=同(39)=を死亡させ、同乗の娘2人も負傷させたとされる。

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