<新型コロナ>自然教室「行きたさ、怖さ半々」 川崎市教委は原則「実施」方針 中1対象、保護者から不安の声も

2022年1月29日 07時27分
 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、川崎市立中学校の一年生が対象となる自然教室の実施に、保護者の不安が広がっている。市教育委員会は原則「実施」の方針だが、学級閉鎖が起きた一校では「中止」を決めた。市教委の担当者は「保護者からは賛否の声が寄せられている。悩ましい状況だが、学校の感染状況に応じ、学校側と協議しながら判断していきたい」と話している。(安藤恭子)
 「行き帰りのバスは補助席を除いて満席。寝る時はマスクを外しても良いとされ、十分な安全対策が取れるとは思えない。娘も行きたい気持ちと怖さが半々のようで、判断させるのはかわいそうだ」
 市内の中学校に娘を通わせる五十代の父親は、迫る自然教室の日程を前に、やきもきしている。「受験生の家族もいる。万が一、自然教室でクラスター(感染者集団)が起きたらどうするのか」と中止を求める。
 市教委によると、市内の中学一年生は約九千九百人。自然教室は二泊三日の日程で「八ケ岳少年自然の家」(長野県)で行われている。一〜三月にスキー教室を行う四十八の中学校のうち十八校が実施済みで、中止は一校。コロナによる学級閉鎖が一年生で起きたため、「一クラス分の生徒を残して行くわけにいかない」と判断された。
 今後二十九校で実施が予定されているが、市教委には今週に入り「中止」を求める意見と「一律にやめないでほしい」と求める双方の意見が保護者から寄せられているという。
 昨年は緊急事態宣言の発令で中止された。ただ、まん延防止等重点措置下の現状では、市教委は宿泊行事について「市内、校内等の感染状況を確認し、感染防止対策を徹底した上で実施する」と方針を定めている。
 担当者は「今の中学一年生は、小学校の修学旅行もコロナで行けなかった世代。参加しない判断も認められるといっても、思い出を共有できない寂しさは子どもに残るだろう」と複雑な思いを明かした。

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