菊坂ファイヤーズガッチリ4強 文京区春季サヨナラ大会

2020年3月20日 02時00分
 第40回文京区少年軟式野球・春季サヨナラ大会(同区少年軟式野球連盟主催、東京中日スポーツ・東京新聞など後援)が15日、同区の六義公園運動場で行われ、学童の部は2回戦を突破した菊坂ファイヤーズなどベスト4が出そろった。準決勝、決勝は同運動場で21日に行われる。また、中学の部は1回戦に勝利した大塚オールスターズと文京レイズが20日、決勝戦でぶつかる。

川辺投打で貢献

 菊坂ファイヤーズがエース・川辺太郎の投打の活躍などで大塚ミスギホープに6回コールドで快勝。準決勝に駒を進めた。

5イニングをノーヒットピッチングした菊坂ファイヤーズの川辺太郎

 鮮やかな先制パンチだった。初回無死二塁の好機に2番・川辺が左越えの先制二塁打。2死後、さらにチャンスを広げ、落合隼四郎が中前に2点適時打。初回に3点を入れて主導権を握った。
 3点のリードに守られて、エース・川辺がスリークオーターからの小気味良いピッチングでスイスイと凡打の山を築く。打たせて取る、全く危なげないマウンド。何より、抜群のコントロールで安定感がある。5回まで許した走者はエラーによる1人だけ。ノーヒットノーランのままで6回に2番手にマウンドを譲る余裕の降板。
 「打たせて取るのが、自分のピッチング。今日はそれが、できた。予定では、3回で交代するはずだったのですが、あまりに調子が良すぎて5回まで投げることに。外角のストライクゾーンが広かったので、今日はそこを重点的に投げた。うまくいった」とニヤリの川辺。球審のクセも見抜くとは、小学生らしからぬしたたかでクレバーな頭脳の持ち主だ。5回にはこの日、2打点目となる5点目の左前適時打でダメのダメを押す活躍ぶり。打つ方に関しては「とにかく、走者を返すことだけを考えてました」と涼しい顔だ。
 「川辺は、ずっとチームを引っ張ってくれている。コントロールが良く、緩急が使える。頼りになる男です」と落合文四郎監督も全幅の信頼。準決勝、決勝も楽しみだ。

大塚ミスギホープ・中西 5イニング8奪三振 怪童ぶり発揮!! 

 菊坂ファイヤーズに破れたものの、大塚ミスギホープの中西大河が怪童ぶりを発揮し、周囲をうならせた。

怪童ぶりを発揮した大塚ミスギホープの中西

 中西が2回途中から2番手投手として登場。2人の打者を凡打で打ち取ると、続く3回から快速球を武器にバッタバッタと6者連続斬り。5回の先頭打者に四球を与えると、お役御免となり、再び、ショートの守備位置に戻ったが、鮮烈なイメージを与えた。
 敵将の菊坂・落合監督も「球速は100キロから110キロ出ていたのでは。あの速さは、小学生は打てない」とさすがに脱帽。170センチの快速右腕は「序盤は良かったけど、終盤にコントロールが乱れたのが反省点。三振を意識するとコントロールが乱れるので、意識しないようにしました。小学生最後の試合だったので、負けて悔しい」と淡々。中西の父親でもある中西彰監督は「うちは、肩肘の負担を考えて、3人の投手で回している。息子はエースというわけではない。球は速いけど、コントロールが課題です」と話していた。

自粛は簡単「何度も話し合い」必要な対応キッチリ

 新型コロナウイルス対策として、学童・少年野球も各地で中止や延期の措置が相次ぐ中、サヨナラ大会を敢行している文京。安藤厚男・区少年軟式野球連盟理事長がそのいきさつを打ち明けた。
 「連盟の役員で何度も話し合いを重ねましたが、根本には小学6年、中学3年の選手にとって最後である、この大会をさせてあげたいという思いがありました。自粛は簡単ですが、自粛ありきではなく、誰かが言い出すのを待つでもなく、連盟が責任を持ち、必要な決まりごとをクリアすることで実施しようと」
 開閉会式は中止、表彰も当該チームだけで行うこと、会場の六義公園運動場には、大会関係者のほか選手、応援を含めた当該試合のチーム関係者だけを入場させ、試合ごとに入れ替えを行うこと-などを取り決め、開催を決断した。
 「区のスポーツ振興課からも、屋外であること、人が密集しない措置をとっていることから、実施については主催者判断に任せていただきました」。開催発表後は連盟にも、区にも問い合わせや苦言があったというが、「一人一人に説明し、理解してもらいましたし、区も同じ対応をとっていただいたと聞いています」。
 参加18チームという大会規模、グラウンドの出入り口が少なく、選手らの整理がしやすい六義公園運動場の構造など、文京ならではの事情も、今回の大会実施についてはプラスに働いたようだ。

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