コロナ感染拡大、全国の新規感染8万人突破 重症者は年初の14倍に 3回目接種は全人口の2.7%

2022年1月29日 20時05分
<コロナ1週間・1月22日~28日>
 新型コロナウイルスの新規感染者増加に歯止めがかからない。まん延防止等重点措置の対象地域は34都道府県に拡大。3回目のワクチン接種は、政府の思惑通りには進んでいない。

◆自宅療養者数は第5波ピークの約2倍に

 28日の新規感染者数は、東京都だけでなく大阪府も1万人を超え、全国では初めて8万人を超えた。26日時点の全国の自宅療養者数は約26万4000人で、第5波ピークの約2倍。オミクロン株はデルタ株より重症化しにくいが、感染者増に伴い、全国の重症者も増えている。28日時点で734人で、1日時点の約14倍だ。
 東京都の1週間(22~28日)の新規感染者数の合計は約9万人で、前週の約2・1倍。小中学校でのクラスター発生など若年層の感染が目立っていたが、最近は高齢者の感染も増える。救急搬送が難航するケースも増えてきた。
 首都圏は感染者が増加傾向にあるが、先行してまん延防止等重点措置が適用された沖縄県は減少傾向がみられる。28日の新規感染者数は1773人で、今月ピークより756人少ない。(小坂井文彦)

◆岸田首相、自ら交互接種をアピール

 政府はワクチン3回目接種の加速化を目指しているが、28日に公表された接種率は全人口の2.7%にとどまる。岸田文雄首相はツイッターに動画を投稿し、自身は1、2回目は米ファイザー製を接種したが、3回目は米モデルナ製を打つとした上で「ワクチンの種類よりもスピードを優先して3回目接種を受けてほしい」と強調。供給量が多いモデルナ製による接種を促した。
 政府は、3回目接種はこれから本格化するとし、2月末までに全国の97%の自治体で希望する高齢者への接種が完了すると見込む。
 ファイザー製が特例承認された5~11歳のワクチン接種について、厚生労働省の分科会は予防接種法の臨時接種に位置付け、無料で受けられるようにする方向で了承した。接種への協力を求める努力義務規定の適用については結論を持ち越した。(曽田晋太郎)

◆ガソリン1リットル当たりの平均価格が170円突破

 政府は27日、ガソリン価格の急騰抑制策を初めて発動した。24日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均価格が170円20銭となり、基準価格の170円を突破したため。170円を超えたのは13年4カ月ぶり。
 元売り各社に政府が1リットル当たり3円40銭の補助金の支給を始めた。コロナ禍からの回復期待などから原油価格は高止まりしており、政府はこの動向を考慮し毎週、補助額を見直す。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は26日、条件が整えば3月に事実上のゼロ金利を解除し利上げする意向を示した。コロナ禍の危機対応の終わりに向けた動きで、物価上昇を抑える狙いもある。ただ金融引き締めは景気の悪化につながりかねず、各国で株価が急落。その後は買い戻しの動きも出たが、市場は不安定さを増している。(池井戸聰)

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