真・東京03探検隊「観測技術や台風発生の仕組みなど。気象のフシギを大解剖!」(気象科学館・前編)
お笑いトリオ“東京03”が、大人の好奇心を満たすディープな世界に飛び込む!
考古学、芸術、科学、サブカルなど、あらゆる分野に触れて見聞を広め、“デキる大人”としてのたしなみを磨きます!
気象の“なるほど!”がいっぱいの科学館へ

佐藤さん
「さっそくですがみなさん、気象庁のお仕事と言われるとどんなものを想像しますか?ご存知ない方も多いのではないでしょうか」

飯塚隊員
「そうですね…。やっぱり天気予報のイメージが強いですかね」

佐藤さん
「気象庁=天気予報と思われがちですが、それは業務のごく一部。自然災害からみなさんが命を守るための情報を発信することがメインの役割です。こちらの壁面をご覧ください」

角田隊員
「アメダスとか火山監視カメラとか地震計とか、いろいろ描かれているよ。これ全部、気象庁で行っている業務ってこと?」

佐藤さん
「雨雲の動きや地殻の揺れなど、“地球の今”を観測しています。
一部のデータはスーパーコンピューターなどで解析したのち、さまざまな情報としてみなさんに届けています」

豊本隊員
「ずーっと調べているということですか?」

佐藤さん
「そうですね、気象庁は365日24時間稼働しているので。一年中電気がついているようなフロアもあります」

飯塚隊員
「いつなにが起こるか分からないですもんね。いやー、大変だ!」

佐藤さん
「この先の展示を見ていただければ、気象庁の観測技術や自然災害のメカニズムについて理解を深めていただけると思います」
お天気の気象観測から見学スタート!
降水量や積雪量、風向きなどの気象データを気象庁に集約するシステムをアメダスと呼びます。ほとんどの人は聞いたことがあると思います。

飯塚隊員
「あ、百葉箱じゃん。懐かしい。小学校にあったよね。で、なにを測定できるんでしたっけ?」

佐藤さん
「気温と湿度ですね。現在は自動でデータを収集するため気象庁では使われていません」
「こちらは感雨器です」と、佐藤さん。

佐藤さん
「感雨器はまず、雨が降ったか降っていないかを計測する装置ですね。表面に貼り付けた導線には電気が流れていて、雨にあたってショートすることで雨の降りはじめを観測しています」

飯塚隊員
「それなら角ちゃんの頭皮も感雨器だよね(笑) いつも雨が降り始める15分前には気付くじゃん」

角田隊員
「そうだね(笑) いつも俺が一番早い」

佐藤さん
「では、アメダスに入っていただければ(笑)」

佐藤さん
「その隣が、雨量計。こんな感じで、0.5mmの雨がたまるたびに転倒マスが傾くという、すごく簡単な仕組みなんですけど」

佐藤さん
「雨量計は雨の量を記録するもの。感雨器のようにいつから降ったかは計測できないのでどちらも必要なんです」

佐藤さん
「“今の地球”のデータを正確に集約、蓄積していくことが未来の予報につながります。データが不足していたり、データの精度が低かったりすると、スーパーコンピューターを通してもしっかりとした予報は出せませんから。ですので観測は割と地味な作業ですが、絶対に回数を減らしたり途切れさせてはダメなんです」

飯塚隊員
「なるほどねー。でも装置ひとつひとつは割とシンプルな仕組みだね。全国にどれくらい設置されてるんだろう?」

佐藤さん
「アメダスとしては、全国1300カ所に設置されています。“

飯塚隊員
「まあでも、感雨器なら角ちゃんが一人いれば事足りるけどね。人間感知器だから」

佐藤さん
「でも、1300人いなきゃいけないですけど(笑)」

角田隊員
「あ!これは完全に佐藤さんいじってるね、俺のこと(笑)」
水滴はすぐに崩れてしまうので、なかなか難しいのだとか。
飯塚隊員、角田隊員と続けてチャレンジ。

飯塚隊員
「おー、角ちゃんいいじゃん! 水滴が丸くなってるよ」

角田隊員
「これ、成功!? 成功でいいのかな!?」
成功というには微妙…。
実際の雨の水滴は、空気抵抗でもっとつぶれたまんじゅう型なのだとか。

飯塚隊員
「2人やったから…豊本はもういいんじゃないかな(笑)」

豊本隊員
「いや、まったく同意できませんけど(笑)」
「アメダスの次はこちらへ」と、続いて3人が案内されたのは巨大なモニターの前。

佐藤さん
「気象予報のオペレーションルームの新人予報官になってみよう、というコンテンツです。モニターに映る予報官がいくつか天気に関するクイズを出してくるので、席に座って回答してみましょう」

豊本隊員
「“1時間に80ミリ以上の雨をなんというでしょう?”だって」

角田隊員
「いや、全然分からん(笑)そもそも“はげしい”とか“もうれつ”に使い分けがあるの? あー、時間がない!」

佐藤さん
「ヒントも見られるので、参考にしてください」

飯塚隊員
「え、ヒントがあるの? ちょっと佐藤さん、もっと早く言ってよ!(笑)」

佐藤さん
「全国同じ基準で程度をイメージしやすく伝えるために、表現を使い分けているんです」

角田隊員
「へー、これは知らなかった。確かに天気予報でよく聞くかも」

飯塚隊員
「いや、でもヒントのおかげでなんとか正解でき…、あれ? 角田さん(笑)」

角田隊員
「1問、時間切れでした…」
そして最後に緊急ミッションが発生。
3人が異なるクイズに回答し、全員正解できればミッションクリアになります。

佐藤さん
「大雨によって被害を受けると予想されるA、B、Cの3地点があります。これまで学んだことを活かして、それぞれが各地点に正しい情報を伝えてください」

飯塚隊員
「でも角田さんいるからなー」

角田隊員
「いや、ちょっと待て(笑)さっきのは、時間切れになっただけだから」
結果は見事、全員正解でミッションクリア!

飯塚隊員
「2人とも、ノーヒントだよね? よっしゃー!!」

角田隊員
「いやー、ドキドキしたわー!!」

豊本隊員
「つまり、気象庁の仕事もこういうことですよね。緊急時でも正しい情報を伝えなくてはいけないという」

佐藤さん
「そうですね。この体験で、気象庁の仕事はどういったものかを少しでも知ってもらえれば」
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