山野ら4強出そろう 東京都学童軟式野球フィールドフォースT

2019年7月26日 02時00分
 学童野球の夏の東京一を決する、東京都知事杯争奪第42回東京都学童軟式野球大会フィールドフォース・トーナメント(都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催)は21日、八王子滝ガ原運動場野球場と日野市多摩川グラウンドで4回戦と準々決勝の計12試合が行われ、山野レッドイーグルスA(世田谷)、金町ジャイアンツ(葛飾)、南篠崎ランチャーズ(江戸川)、コンバッツ(中野)が4強入りした。雨天延期が続き、エントリー締め切りに間に合わない関東学童大会(8月3、4日・稲城中央公園野球場)の代表は4チームの抽選により、金町ジャイアンツに決定した。 (鈴木秀樹、栗原淳)
 山野レッドイーグルスAが圧勝で連覇を射程にとらえた。鶴川ドルフィンズ(町田)と対戦し初回、2番・橋本尋君、9番・三浦義智君の本塁打を含む10安打で一気に10点を積み上げ、早々と勝負を決めた。橋本君は3回にも三塁打を放つなど大暴れ。昨年の大会で5年生ながら大会優秀選手(MVP)に選ばれた打撃力は今年も健在で、「チームの優勝とMVPを連覇したい」と意気軒高だ。

本塁打を放ち祝福される山野の橋本君(右)

 この日はダブルヘッダーとなった両チームだったが、山野は投手陣をうまくやりくりしてエース津島悠翔君を2試合目に先発させることに成功。鶴川打線を初回の1失点に抑えた。釜屋邦明監督は「津島は点を与えた1球以外は良かったのではないか。投打でうちのチームらしさが出た」と喜んだ。
 また金町ジャイアンツは小平ライオンズ(小平)に1点を先制されて迎えた3回表、機動力で進塁して小刻みに加点し、逆転に成功。終盤にも投手の暴投を突いて4点を獲得して4強に駒を進めた。棟方一彦監督は「点差ほど力の差はなく、どちらに流れが転んでもおかしくなかった」とほっと胸をなで下ろした。

南篠崎粘ってベスト4

 南篠崎が粘りの4強入りだ。
 武蔵ライオンズとの4回戦は、初回に連続四球から4点を奪われると、4回まで毎回失点。1-7、6点のビハインドを背負って迎えた5回裏が、制限時間により最終回となった。
 この5回を待っていたかのように打線が爆発。安打の中野光琉君を二塁に置き、3番のイクバル・ナディム君が左翼水管橋越えの2ランを放つと、川原雅也君、庄司英資君も安打で続くなど得点を重ね、最後は一巡して打席に入った中野君が劇的サヨナラ打を放った。

南篠崎はサヨナラ勝ちで8強入り

 続く町田玉川戦は一転、初回に5点をリードしながら、2回表に4点を許すと、その後も粘る町田玉川に、競った展開に持ち込まれた。それでも6-6で迎えた4回、イクバル君がこの日2本目となる勝ち越し本塁打を中堅越えに放ち、そのまま7-6で逃げ切って4強入りとなった。
 準々決勝の力投が光った岩元陸稀君は「気持ちの準備はできていたので、良い感じで投げられました。次はもっと強気で投げたい」と笑顔。沖隆夫監督は「2試合とも厳しい試合でしたが、よく戦いきってくれました。大したもの」と選手らをたたえていた。

小泉君攻守で貢献  コンバッツ

 ○…コンバッツは地元・みなみ野ファイターズにリードを許した4回戦で、終盤に怒濤(どとう)の追い上げをみせ、最終7回表、ついに同点に。タイブレークの末、7-5で8強入りすると、準々決勝では用賀ベアーズA(世田谷)に快勝し準決勝進出を決めた。
 攻守で活躍した三塁手・小泉桜佑君は「次につなげることだけ考えて打席に入りました」と振り返った。

コンバッツ・小泉君は攻守に活躍

追い上げ届かず…8強  町田玉川

 ○…フューチャードリームス(稲城)との4回戦を快勝した町田玉川(町田)は、南篠崎ランチャーズとの準々決勝では、初回の5点ビハインドから驚異の追い上げを見せるもわずかに及ばず。ベスト8で大会を終えた。舘山武弘監督は「最後は普段、投げることのないキャプテン(小室一馬君)が締めてくれた。ダブルヘッダーは総力戦でしたが、最後まで気持ち良く戦ってくれましたよ」とすがすがしい表情で、会場を後にした。

ダブルヘッダーに疑問の声

 この日、ダブルヘッダーで行われた、4回戦と準々決勝を戦い終えた、ある監督が安堵(あんど)の表情でつぶやいた。
 「よかった。なんとか2試合、戦い終えられました。経験の少ない選手にマウンドを任せ、勝敗の責任を感じさせるようなことだけは避けたかったんですよね…」
 高円宮賜杯全日本学童大会で採用が決定している、学童投手「1日70球」の投球数制限ルール。ことしは全国大会以外については、猶予期間として、各地区にその採用が委ねられたが、東京都軟式野球連盟はすべての都大会で適用している。ただ、「子供の健康を第一に」とチーム、指導者に変化を求める70球ルールは取り入れながら、その一方で、投球過多と並んで批判の多い、大会運営側が責務を負うべき「トーナメント戦の過密スケジュール」解消については、有効な対策が取られていないのが現実だ。さらに言えば、今大会初日には、唯一の1回戦を勝ち上がった第三地区ライオンズ(八王子)がダブルヘッダーで、初戦の山野レッドイーグルス(世田谷)と戦う“ハンディ戦”すら成立している。
 大会会場ではこんな声も。「70球ルールを設けるなら、“ダブルヘッダー禁止”もルール化すべきでは」「70球ルール導入で言われる“これまで投手経験のない選手にもその機会を”という言葉には納得する。でも、それって“東京一を決める”とうたう大会ですることですかね」-。
 準決勝と決勝は28日に滝ガ原運動場で、ダブルヘッダーで行われる。
 ▽4回戦
山野レッドイーグルスA8-1西戸山パワーズ
鶴川ドルフィンズ8-7瑞穂ウルフファイターズ
小平ライオンズ12-5フレールA
金町ジャイアンツ10-2二子玉川スポーツ少年団A
南篠崎ランチャーズ8-7武蔵ライオンズ
町田玉川12-3フューチャードリームス
用賀ベアーズA15-8キングスワローズ
コンバッツ7-5みなみ野ファイターズ

 ▽準々決勝
山野レッドイーグルスA15-1鶴川ドルフィンズ
金町ジャイアンツ9-2小平ライオンズ
南篠崎ランチャーズ7-6町田玉川
コンバッツ6-1用賀ベアーズA

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