不動 悲願の初V 全日本学童東京都予選

2019年7月9日 02時00分
 第39回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント東京都予選大会(都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催)は6月22日に東京・府中市民球場で3位決定戦と決勝を行い、昨秋の新人戦王者・不動パイレーツ(目黒)がコンバッツ(中野)を下して初優勝した。3位決定戦は山野レッドイーグルス(世田谷)がレッドライオンズ(清瀬)との打撃戦を制し、3枠ある全国大会への最後の切符を手にした。 (竹下陽二、都丸満)
 ▽決勝
コンバッツ
   0000003|3
   001201X|4
不動パイレーツ
(コ)鈴木瑚南、徳田暁介-五十嵐悠、鈴木
(不)吉岡獅音、黒澤立幹、池田稜-阿部光芯

3年ぶり!!第1代表で挑む全国

初優勝した不動パイレーツ

 不動パイレーツが初優勝を果たし、第1代表を獲得した。
 新人戦では、3回の優勝を果たすなど、上位進出の“常連チーム”のイメージがあるが、この大会では3年前に全国大会初出場を決めた3位が最高位だった。創部44年、今チームが昨秋の新人戦関東制覇に続き、2つ目の記録を塗り替えた。
 決勝は、準決勝で強豪・山野に完封勝利したコンバッツと対戦。その相手投手に2回まで完璧に抑えられていたが、3回裏1死二、三塁の場面で、吉岡獅音君のバントで先制。4回には、四死球で出た池田稜君、阿部光芯主将が橋本幸輝君の左中間二塁打で生還すると、6回にも加点し計4得点。安打は4回の橋本君、6回の中澤隆将君の2本だったが「奇麗なヒットは出なくても、やれることをキッチリやって1点1点積み重ねられた」と阿部法人監督。
 新人戦では関東のトップに登り詰めた不動だが、今年に入り公式戦での1回戦敗退など、練習試合でも負け込んだ。そこから復調したのは5月に入ってから。関東王者の“看板”を下ろし「戦う集団に戻って『チャレンジャー』だというのをはっきり自覚できて大会に臨めた」と指揮官。
 投げては、吉岡君、黒澤立幹君、池田君とつなぎ、6回まで3安打3四球と出塁を許すもゼロ封。4点リードで迎えた最終7回には、1点差まで詰め寄られたが、「攻めて流れを断ち切れた」と阿部主将。最後は併殺で締めくくり、金メダルを獲得した。

優勝を決め、笑顔で駆け寄る不動パイレーツナイン

 「一球一球集中してやってきた先に優勝があった。今日だけは褒めたいですね」と指揮官。阿部主将も「苦しい試合が続いていて、その中でも自分たちの野球が多くできたと思う」と胸を張り、「都の代表としてしっかり頑張りたい」と目標にしてきた大舞台での活躍を誓った。

初優勝逃すも堂々準優勝 コンバッツ

準優勝のコンバッツ

悔しさ「全国で」

 今大会、快進撃を続けてきた中野コンバッツの都大会初優勝の夢が一瞬にして幻となった。

3回裏1死、不動はスクイズで二走も本塁を突いたが、コンバッツはこれを阻止し併殺に

 4点を追う最終7回、完封を目前にコンバッツがミラクルパワーを発揮する。キャプテンでエースの鈴木瑚南君の適時二塁打などで一気に3点を入れて1点差。なおも、1死三塁。押せ押せムード。同点、そして勝ち越せば、1978年の創部以来の初Vが現実的になってくる。ここで、鈴木聡監督は勝負に出た。セーフティースクイズのサイン。三塁走者はスタートを切らずに、バントでボールが転がったのを確認してホームに走り抜ける作戦。最も確率の高い作戦のはずが、打者のバントはあろうことか、走者が最も判断しにくいハーフライナー。結局、投飛から三塁へと転送され併殺でジ・エンド。あっけない幕切れとなった。
 しかし、鈴木監督は悔しさを押し隠し「これまでベスト8が最高でした。目標はベスト4だったんです。決勝進出、全国大会なんて夢にも思わなかった。このチームはコールド勝ちかコールド負けか、どっちかのチームだったけど、ここにきて本当に精神的に強くなった」と選手を褒めたたえた。準々決勝で11-0と大勝すると、準決勝では優勝候補の一角・山野レッドイーグルスに3-0と完封勝ちしての決勝進出だけに胸を張っていい。守りの際に激しい雨に見舞われ、失点を喫するなどアンラッキーな部分もあったが、キャプテンの鈴木君は「この悔しさを全国大会でぶつける」と気持ちを切り替えた。チーム関係者も早くもリベンジに燃えていた。加藤洋右チーム代表は「(全国では)パイレーツよりも良い成績を残したい」とキッパリ。
 大物食いのコンバッツが全国でも一波乱も二波乱も巻き起こすかもしれない。

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