参加62人“イケイバ”コンビに学べ!!

2019年6月21日 02時00分
 東京中日スポーツとデイリースポーツを取り扱う、都内の日経新聞専売店の限定企画として、東京中日の評論家である井端弘和さん(元中日など)、デイリーの評論家・池山隆寛さん(元ヤクルト)の2人による野球教室が16日、東京都足立区のフィールドフォース「ボールパーク」で行われた。野球教室では初の共演という、レジェンドふたりが野球少年たちに伝授したのは-。

プレーの“極意”

 この日午前、午後の2回、行われた教室にそれぞれ29人、33人が参加。「短い時間ですけど、野球の楽しさを教えられたら」(池山さん)、「すぐにはうまくならないけど、続けることの大切さを感じてほしい」(井端さん)と臨んだ教室にエントリーした計62人の選手は、野球未経験者から学童チーム主将まで、学年も経験値もまちまち。それでも、高学年選手らの掛け声によるランニングに始まり、準備体操、ダッシュを行う短時間で、徐々に連帯感も感じられるまでになっていた。
 共通メニューの後は、ボールパーク1で井端さんが守備を、ボールパーク2で池山さんが打撃を指導。選手たちが取り組んだ、ノックやフリー打撃で選手たちに送られたアドバイスは、基本にしぼったシンプルなものだったが、それだけに、ふたりのプレーの“極意”ともいえるエッセンスが詰まったものだった。

みるみる成長

 参加選手らのゴロ捕球動作を確認した井端さんは、「まずは前に出なくていい」「最初からグラブを開いて、こちらに向けて構えて」「力は入れない。そのまま捕れば、ボールは入ってくるから」とアドバイスした。
 「しっかり捕る」ことが最優先で、“前に出る”“捕ったらすぐ投げる”といった動きに気を取られて準備が遅れるのは本末転倒。一度閉じたり、向きを変えたりという「グラブの余計な動きも、手に力が入るので良くない」。脱力していれば、ボールの力を吸収する形でグラブに収めることができるが「力が入ることで手がボールを弾き、ボールはグラブの中で暴れることになる」。上半身の力は限りなくゼロに。「力が入って良いことは何もない」。これぞ井端流。ノックでは、動きにクセがついている上級生の方が、修正に手間取るケースが多かった。
 一方、フリー打撃で自ら投手役を務めた池山さんが、選手らにかけ続けた言葉は「足元をしっかり踏ん張ろう」だった。
 「子供たちのスイングがふらついてしまうのは、脚力が足りず、踏ん張り切れないパターンがほとんど。足元がしっかりすれば、バットをきれいに振り抜くことができ、結果的にはヘッドスピードも上がる、というのが僕の考え」。繰り返されるアドバイスで、子供たちの打球は徐々に力強くなっていった。

未経験者も笑顔

 そんな守備、打撃の指導で称賛を受けたのは中田和慶君(6年)。都内の強豪・レッドサンズで主将を務める中田君のグラブさばきを、井端さんも「プロでもなかなかできない動き。うまい」と絶賛していた。教室最後の「2人と対決」では、南千住ペガサスの星野航主将(6年)が快速球で池山さんを空振りさせるなど、会場を沸かせた。
 最後に講師ふたりのサインをもらい、握手で教室を終了。野球未経験ながら、この日の教室に参加した鈴木利輝君、松本秀人君の2年生コンビは「守備の練習が楽しかった」と鈴木君、打撃練習では「ちゃんと打てました」と松本君。ともに教室を楽しんだ様子で、これからもチームに入って野球を続けたい、と笑顔でうなずいていた。

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