横川中央悲願 全国切符 高円宮賜杯全日本学童栃木県予選
2019年6月25日 02時00分
栃木県予選(県野球連盟主催)決勝が8日、宇都宮市の駒生公園野球場で行われ、横川中央学童野球部(宇都宮)が藤岡学童クラブ(栃木)を破り初優勝を果たした。横川は全国大会に、藤岡は関東大会にそれぞれ出場する。 (竹下陽二)
▽決勝
藤岡学童クラブ
0000010|1
001110×|3
横川中央学童野球部
(藤)小林壮駄、福地乃愛-平間悠斗
(横)小川亜怜-岸田顕人
藤岡学童クラブ
0000010|1
001110×|3
横川中央学童野球部
(藤)小林壮駄、福地乃愛-平間悠斗
(横)小川亜怜-岸田顕人
集中力発揮
横川が堅実な野球で藤岡を下し、全国に初名乗りだ。
「うちの野球ができた。これが、うちの勝ちパターン。選手もつらい練習によく耐えてくれました」。悲願の達成に堀野誠監督が思わず目頭を熱くした。
「うちの野球ができた。これが、うちの勝ちパターン。選手もつらい練習によく耐えてくれました」。悲願の達成に堀野誠監督が思わず目頭を熱くした。
投打に活躍、勝利をグイッと引き寄せたのは、3番でエースの小川亜怜君だ。投げては、先発してコントロール重視の安定したピッチングで7イニング1失点の快投。打っても、3回、センター前にポトリと落ちる先制適時打。4回に7番でキャッチャーの岸田顕人君が左前に2点目の適時打。そして、5回、またしても、小川君が好機に中前にクリーンヒットのダメ押しだ。
「7イニングを1失点に抑えることができて良かった。打つ方も良いところで打てました。全国大会では、僕たちが予選で勝った相手の分も背負って戦いたい。もちろん目標は全国制覇です」と小川君はニッコリ。マウンドでも打席でも笑顔を絶やさない『ほほ笑み王子』は、どこかホンワカしたムードを醸し出す。それが、チーームに安心感をもたらしてもいる。箕輪桂佑主将は「練習の成果が出て良かったです。予選では強いチームに勝ってきて、その誇りを胸に全国で戦っていきたい」と目を輝かせた。
堀野監督は「ピッチャーの小川にしてもどこかヘラヘラしているけど、そこがいい。うちのチームは長男がいなくて、次男と三男が多い。まとまりはないけど、ここぞで信じられない集中力を出すんです」と目を細めた。
ここぞで、不思議なパワーを発揮する横川が全国でも旋風を巻き起こす。
悔しさ関東で 藤岡が準優勝
逆転、逆転で勝ち上がってきた『逆転の藤岡』があと一歩のところで全国出場を逃した。先発の小林壮駄君、2番手・福地乃愛さんの男女の投手リレーで3失点は決して悪くないが、打線が振るわなかった。
「目標は初戦突破だったのでここまで来れて、まずは、子供たちを褒めて上げたい。関東では全力プレーで1回戦を突破したい」と小林大輔監督。全国に届かなかった悔しさは関東大会で晴らす。
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