おやつバター フルーツやナッツ 絶妙の調べ

2022年2月8日 07時18分

金・土・日のみ販売もする東京工場。ネット通販で数カ月待ちの商品も、タイミングが合えば買える

 一見、店舗には見えないが、「おやつバター」の看板が存在を主張する。ここはナショナルデパートの東京工場。同店は、フレーバー(香料)バターやバターサンドなどバターそのものを味わうスイーツの専門店だ。「カノーブル」のブランド名でも知られる。看板商品は生チョコレートのような見た目のフレーバーバター。国産発酵バター、フランス産ゲランドの塩、ドライフルーツやナッツなどを合わせ、自然な甘さでミルク感を味わえるよう仕上げている。

売れ筋1位の「『ブール アロマティゼ』デギュスタシオン」3200円。東京工場で即購入可

 売れ筋1位の「『ブール アロマティゼ』デギュスタシオン」(3200円)には、そんなフレーバーバターを9種詰め合わせた。それぞれが単一の味ではなく手が込んでいる。例えば「マンゴーフルーツパフェ」と名付けられた黄色の一品は、マンゴーだけでなく、ストロベリー、パパイア、キウイ、パイナップル、メロンもほどよく混ぜ合わせたもの。「キャラメルフィグ」には、いちじくやカシューナッツも加え、絶妙のハーモニーを奏でる。多種の具材をおいしく練り合わせるため試行錯誤し、バターの余分な水分を抜いて、分離しないよう乳化させる技術を編み出したという。
 代表取締役の秀島康右(こうすけ)さん(48)は多才なアイデアマンだ。東京で3Dグラフィックデザイナーとして働き、郷里の岡山県でウェブデザイン会社、カフェ、パン店を開いた。2014年には岡山みやげ菓子「ももたん」をヒットさせ、フランス・パリで開かれた日本展に招かれた。その際、パリで流行していたフレーバーバターと出合う。日本で受け入れられるタイミングを見計らって商品化したのは18年から。食品3Dプリンターも開発し、バターを固めるシリコン型なども自社製作している。
 おやつバターの販売はネット中心。人気でときには数カ月待ちになる商品もある。金・土・日のみ開店する東京工場では「〜デギュスタシオン」なら即購入可。売れ筋2位のバターサンド(6個で2700円)、3位のバターケーキ(プレーンで4800円)は公式サイトから購入を。季節限定品もあり、3月にはレモンのフレーバーバターやバターサンドなどが登場予定だ。 (村手久枝)
 目黒区八雲2の6の11。金・土・日の12〜15時のみ営業。公式サイトでの販売中心だが、東京工場で予約もできる。(電)03・6421・1861

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