宇野昌磨「団体戦が生きた」 失敗をリカバリーできる完成度の高さ<フィギュアスケート男子SP>

2022年2月8日 22時02分
 北京冬季五輪のフィギュアスケートは8日、男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、2018年平昌ピョンチャン五輪銀メダリストの宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=は自己ベストの105.90点で3位だった。

男子SP 演技する宇野昌磨=北京で

◆失敗しても自己ベスト

 得点を確認すると、宇野は目を丸くした。その理由は、大きな失敗があったにもかかわらず、4日の団体男子SPで出した自己ベストを塗り替えたからだ。
 「失敗」とは、2番目に組み込んだ4回転―3回転の連続トーループ。2つ目で着氷が乱れ、手をついた。今季は苦戦してきたジャンプでのミス。団体では成功させていたが、「失敗し続けないと身につかないものなのかな」と難しさも感じ取っていた。

男子SP 演技する宇野昌磨

 思わぬ数字に驚きはしたものの、理由は分かっている。団体で浮き彫りになった課題を一つ一つ修正したことが高得点につながった。団体SPでは取りこぼしがあったスピンやステップで、全て最高難度のレベル4を獲得。冒頭の4回転フリップではGOEで加点を引き出した。宇野は「団体戦が生きたSPだった」と振り返る。

◆コロナ陽性で出遅れたコーチも到着

 この日のリンクサイドには、頼もしい存在も戻った。新型コロナウイルスの陽性判定を受け、北京入りが遅れていたステファン・ランビエルコーチ。団体では不在だったが、合流後にスピンやステップについて話し合い、この日の演技に生かした。
 前回の平昌大会の銀に続くメダルは射程圏にある。SPより難度の高い構成のフリーには「あまり高望みはしていない」とした上で「失敗しても自分の成長につながる試合をしたい」。高いレベルの演技に挑み、今季の宇野が言い続けてきた「成長」への糧にする。その先に、メダルが待っている。(永井響太)

おすすめ情報

北京五輪・パラリンピックの新着

記事一覧