70球の衝撃-学童野球「投球数制限」へ-<2>  新ルール適用大会日程の見直しも必要

2019年1月30日 02時00分

新ルール適用大会日程の見直しも必要

投球数制限ルール導入について話す全日本軟式野球連盟・宗像専務理事(鈴木秀樹撮影)

 ことしから全国大会で導入される見込みの、学童軟式野球「球数制限ルール」。その適用には、根強い反対意見もある。
 新ルール適用下では、野球そのものが大きく変わるからだ。端的な例を挙げれば、「エースで4番」のスーパー選手ひとりの活躍だけで勝つことは難しくなる。今回の「1試合70球」では、まず2人以上の投手が必要。連戦があるトーナメントを考えれば、3~4人の投手育成は必須だ。
 全日本軟式野球連盟・宗像豊巳専務理事は「だからこそ、これまで以上に指導者の資質が問われるのです」と、“指導者資格制度”導入を同時に進め、その質を高める必要性を説く。
 ただ、導入に際しては課題も残る。最優先は過密スケジュールの解消だ。全日本軟野連が主催する「高円宮賜杯全日本学童大会」でさえ、昨年は3回戦と準々決勝がダブルヘッダーで行われているのが現実だ。
 チームに球数制限を課すのであれば、大会運営側は子供への負担を減らすべく、日程調整の責務を負うはず。このふたつは両輪であるべきなのだ。宗像専務理事はそれを認めたうえで、「そちらも早急に対策が必要」とうなずく。
 さらに言えば、全日本や各都道府県といった軟野連以外の団体が主体となって開催する大会での新ルール適用や、大会日程管理の問題もある。こちらは連盟もチームもなく、すべての「大人」の共通認識が必要となる。ルールが一般化し、“選手最優先”の空気が醸成されるのを待つほかなさそうだ。 (鈴木秀樹)

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