ヤクルトJr.、戦いきった銅メダル!!

2019年1月17日 02時00分

NPB12球団Jr.トーナメント

 関東勢が活躍した第14回大会(12月27~29日・札幌ドーム)。今回はヤクルトJr.が3位を獲得するなど、2つの予選グループでしのぎを削ったセ・リーグ球団の話題をお伝えします。 (鈴木秀樹)

 天敵抑え突破

 度会博文新監督のもと、例年に増して強固なチームワークを発揮したヤクルトJr.。試合中も、その前後も、選手らの元気の良さと声は、12球団の中でも際立っていた。
 予選はU-12侍ジャパンメンバー3人を擁する巨人Jr.、そして前年優勝の中日Jr.と同じDグループ。コーチ陣が顔を見合わせ苦笑する、いかにも厳しい組み合わせだったが、ここを見事に戦った。
 第1戦の相手は巨人Jr.。先発の藤崎理央君(中川エンジョイベースボールクラブ)から宮本恭佑君(荏原イーグルス)、伊藤幹君(三郷小イーグルス)、岸野祥大君(連雀スパローズ)へと、1~2イニングで小刻みにつなぐ投手起用により相手強力打線を封じると、4回に6番・三河和希君(小山ドラゴンズ)が左翼フェンス越えに先制2ランを放ち、6回に岸野君と黒岩秀哉君(塚沢リトルジャイアンツ)の連打で1点を加え、天敵を抑え込んで1勝を挙げた。
 この勝利で勢いに乗り、翌日の中日Jr.戦は1番・矢竹開君(町田玉川学園少年野球クラブ)が3安打、2番・伊藤君も2安打1四球で全打席出塁するなど、怒濤(どとう)の攻撃で7-0、コールド勝ちを収めて予選突破を果たした。
 最難関のグループ予選を突破し、最終日に臨んだヤクルトJr.だったが、準決勝では、同じく破竹の快進撃を見せる西武Jr.に先手を奪われると、ここでは後手に回った。初戦のヒーロー、三河君が遊撃の守備で幾度となくピンチを防ぎ、5回には、安打の黒岩君を置き、1点差に迫る左越え2ランを放ったが、反撃も一歩及ばず、決勝進出を逃したのだった。
 涙を流す選手たち。それでも、井上和輝主将(町田玉川学園少年野球クラブ)は「敗戦は悔しいけど、最高の仲間たちと戦えた。このチームでキャプテンができたことは忘れません」と前を向いた。
 全員で目指した“明るく、楽しく、元気な”野球で手にした銅メダル。度会監督は「チーム結成からここまで、やり残したことはない」とすがすがしい表情で振り返り、「選手たちには感謝しかありません」と、戦いきったナインをねぎらっていた。

巨人Jr.意地見せた1勝

 U-12日本代表でも主軸を努めた主砲の森山竜之輔君(葛西ファイターズ)をはじめ鶴田大介君(小金井ビクトリー)、渡辺暁斗君(潮見パワーズ)、臼井良太君(不動パイレーツ)ら長距離打者がずらりとそろい、事前のテストマッチから、その破壊力を見せつけてきた巨人Jr.。それでも、加藤健監督が「本番は分からない」と警戒したとおり、初戦はヤクルトJr.に先手を奪われると「いつでも打てそうなまま、ずるずると回を重ねて」(加藤監督)終盤を迎え、6回に足立然主将(ナインスターズ)の四球からバッテリーエラーで奪った1点と、最終7回に森山君が放った中越えソロによる計2点にとどまり敗戦を喫した。
 それでも、気持ちを切り替えて臨んだ、翌日の中日Jr.戦では強力打線が爆発。渡辺君、能村詢矢君(ナインスターズ)、森山君がマルチ安打を記録するなど、12安打9得点でコールド勝ちを収めた。抜群の守備でチームを引っ張った足立主将は「昨日負けた後、ミーティングで話し合った反省点は生かせたのでよかった」。その後、ヤクルトJr.の勝利により予選突破は逃したが、前評判通りの破壊力を披露し、札幌での戦いを終えた。
 「選手たちにはずっと言ってきましたが、勝っても負けても学ぶものはある」と加藤監督。10月のチーム結成から、3カ月弱の活動を振り返り、「このチームでの経験を、ぜひこれからの野球に役立ててほしいですね」と笑顔を見せた。

DeNAJr.力出し切れず!

 2敗予選敗退

 2017大会3位のDeNAJr.は、投打でパワー抜群の編成だった前年と変わり、「ことしは飛び抜けた選手はいません。全員がひとつとなってアウトを重ね、得点を積み上げるチーム」と就任初年度の加藤政義監督。先発の谷亀和希君(荻野リバース)から法橋瑛良君(桜本少年野球部)へとマウンドをつないだ初戦のロッテJr.戦は、序盤に失った1点を取り返す戦いだったが、6回に敵失で本塁をついた走者が走塁死に終わるなど、ついにホームに届かず、0-1の惜敗で戦いを終えた。
 続く西武Jr.戦は、初回に井上侑主将(南河原リトルウィングス)の適時打で先制すると、序盤は優勢に試合を進めたが、3回に西武Jr.・豊田俊冶主将の満塁弾で逆転を許すと、5回には上田大誠君(リトルバイキングズ)が右柵越え本塁打を放つなど反撃するも届かず、2敗で大会を終えた。
 「力を出し切れないまま負けてしまったのは選手もショックだと思う。我々スタッフも責任を感じます」と加藤監督は振り返ったが、「選手たちには次のステージで、ここでの経験を生かしてほしい」と話した。捕手・4番打者としてチームを引っ張った井上侑主将は「結果は悔しいのひと言。それでも、みんなで円陣を組み最後まで戦えました」と、札幌での2試合を振り返っていた。
関係分スコア
 ◇予選リーグ
 ▽グループC
ロッテJr.
0100000|1
0000000|0
DeNAJr.
(ロ)中村虎汰郎、石塚裕惺-片岡陸斗
(D)谷亀和希、法橋瑛良-西谷匠人
DeNAJr.
1001102|5
007010x|8
西武Jr.
(D)井上葵來、須藤仁、岡田恵太朗、法橋-西谷、井上侑
(西)相上功太朗、佐藤来飛、内山田晴都、今野陽祐-豊田俊冶、畑田育杜
本塁打豊田(西)上田大誠(D)
 ▽グループD
ヤクルトJr.
0002010|3
0000011|2
巨人Jr.
(ヤ)藤崎理央、宮本恭佑、伊藤幹、岸野祥大-井上和輝
(巨)畠山将豪、沖悠人-伊藤望幸、鶴田大介
本塁打三河和希(ヤ)森山竜之輔(巨)
巨人Jr.
001503|9
000000|0
中日Jr.
 (6回コールド)
(巨)臼井良太、二ノ宮弘誠、沖-鶴田、伊藤
(中)飯田樹、権田結輝、祖父江広都-飯田槙
中日Jr.
00000|0
2203x|7
ヤクルトJr.
 (5回コールド)
(中)牧野希信、新地史弥、祖父江-飯田槙
(ヤ)藤崎、伊藤、宮本-井上
 ◇決勝トーナメント
 ▽準決勝
ヤクルトJr.
0000200|2
020100x|3
西武Jr.
(ヤ)藤崎、伊藤、宮本、岸野-井上
(西)内山田-豊田
本塁打三河(ヤ)

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