若獅子躍動! 西武Jr.チーム最高位タイの準V!!

2019年1月16日 02時00分

NPB12球団ジュニアトーナメント

 関東勢が活躍した第14回大会(12月27~29日・札幌ドーム)。今回は西武Jr.が5年ぶりとなるチーム最高位の準優勝に輝く躍進を見せた、パ・リーグ球団の話題をお伝えします。 (鈴木秀樹)

 勢いそのまま

 「高校野球でよく、甲子園に来て大きく成長するチームがありますよね」
 西武Jr.の三村和之チーム代表がつぶやいた。「ことしのうちは、まさにそれです」。若き獅子たちの躍動が札幌ドームのスタンドを大いに沸かせた。
 予選Cグループの相手はDeNAJr.とロッテJr.。いずれも関東勢で、大会前のテストマッチでは大きく負け越していた相手だった。
 それでも、「大会では何があってもおかしくない。普段の力を出そう」と星野智樹監督。メンバーはその言葉に応えただけではなく、試合ごとに進化した姿を披露した。
 チーム覚醒のきっかけを作ったのは、「彼しかいない」と主将に指名された捕手の豊田俊冶君だった。劣勢だった初戦の3回裏、流れを一気に変えるフェンス越えの逆転満塁弾。勢いそのままDeNAJr.を下すと、続くロッテJr.戦でも1回に豊田君の2ランをなどで3点を先取し、ガッチリと握った主導権を手放すことなく勝ちきった。頼れる主将は「とにかく気持ちで負けないように戦った」と充実の表情。もともと星野監督が「うちの持ち味」と公言していたディフェンス面でも実力をしっかりと発揮し、見事に予選リーグを突破したのだった。
 「僕もびっくり」と指揮官も驚く準決勝進出。相手は、こちらも互いに手の内を知る難敵・ヤクルトJr.だったが、ここでは「投げたくてうずうずしてました」という内山田晴都君が満を持して先発。エース右腕は4回まで1安打無失点の好投で、5回に2点を許したものの、完投でチームを勝利に導いた。
 決勝は楽天Jr.に「力負け」(星野監督)も、大健闘の準優勝。短くもドラマ続きだった3日間の戦いを振り返り、指揮官は「もともと力があって選ばれた選手たち。それが、ここで開花したんでしょう。この成績を自信にしてほしいですね」と4カ月間、ともに週末を過ごしたまな弟子たちにエールを送った。

きっかけは 

 豊田主将の満弾

準優勝コメント

<1>石鍋菜歩(中野東小野球クラブ) 決勝は負けてしまったけど、みんなで一緒に準優勝できてよかった。良い思い出になりました。
<2>佐々木貫汰(霞ファイヤーズ) 練習試合で負けた相手に勝てて良かった。最後にホームランが打てて良い思い出になりました。
<3>藤田大輔(寺尾パワーズ) チームの活動でいっぱい学ぶことができました。この経験を次に生かしていきたいです。
<4>山田匠人(伊奈レッツファイターズ) 準優勝は悔しいけどうれしかった。プレーでは全力が出せたので悔いなく終われて良かったです。
<5>高橋歩希(北郷ヤンキース) 最後は負けてしまったけれど、チームのみんなと出会えて良かった。本当に楽しかったです。
<6>豊田俊冶(青梅スピリッツ) とても良い経験ができたので、コーチのみなさんに感謝しています。ホームランが打てて良かったです。
<7>畑田育杜(上戸祭学童野球クラブ) みんなで協力して試合ができて良かったです。決勝で負けたけど、良い思い出になりました。
<9>丸山隼人(みなみエンゼルス) 練習試合では勝てない期間が続いたけれど、本大会で準優勝できてとてもうれしいです。
<10>相上功太朗(古河プレーボール) 1試合目は緊張して腕が振れなかったけれど、決勝では思い切り腕を振れました。投手として、もっと成長したいと思います。
<11>内山田晴都(谷田部ジュニアスターズ) 予選ではずっとブルペン待機だったので、準決勝で完投できて良かったです。バッティングも2回出塁できて良かった。
<12>金久保大空樹(若木ベースボールクラブ) ホームランも打ちたかったけど、みんなと戦ううちに、なんとか出塁したいと思うようになりました。準優勝できて良かったです。
<13>今野陽祐(東久留米ハッピーズ) 4試合ともブルペンで、早くマウンドに立ちたいと思いながらみんなを応援していました。準優勝できて良い思い出になりました。
<14>佐藤来飛(南ケ丘JBC) 大会1カ月前に眼の手術をしたけれど、ぎりぎり間に合って、しかも124キロ(今大会最速)出せた。良い思い出になりました。
<15>野崎啓太郎(小平美園レッドアローズ) 力を出し切れて良かった。これからもこの経験を生かして努力していきたいと思います。
<16>森井翔太郎(住吉ビクトリー) 準優勝という悔しい結果で終わってしまったけれど、このチームでプレーできたのは一生の思い出です。
<17>吉田涼太(上藤沢ライオンズ) 心配もあったけど、チームの仲間がいたので落ち着いてプレーできた。準優勝できて良かったです。

ロッテJr.予選敗退も成長実感

 ロッテJr.は緊張の初戦でDeNAJr.に1-0の勝利。しかし、事前の練習試合で4勝0敗と“お得意”にしていた西武Jr.にまさかの敗戦を喫し、予選リーグ敗退に終わった。
 初戦は先発の中村虎汰郎君(実花レジェンド)が最速120キロを計測するなど「『行けるところまで』と言われ、最初から飛ばしました」と6イニング失点ゼロの快投。攻めては2回に4番・片岡陸斗主将(蔵波ジャガーズ)と白石楓真君(若松ヤンガーズ)の連打で決勝点となる1点を奪った。
 塀内久雄監督が戦前から攻撃のキーマンに挙げていた白石君は、西武Jr.戦でも1-3の5回に一時、1点差に迫る左翼フェンス越えの本塁打を放つなど、「調子は良かった」と2試合で4安打の活躍。それでも打線は全体的に湿りがちで、ロッテJr.の伝統とも言える攻撃力を出し切れないまま、西武Jr.に逃げ切りを許し、戦いを終えることになった。
 「攻撃面で、最後まで積極的になりきれませんでしたね」とは、西武Jr.戦後の塀内監督。「結果は残念ですが、この4カ月間ですばらしいチームになった。次のステージで、この経験を生かして頑張ってほしいですね」と、戦いを終えたナインをねぎらっていた。
関係分スコア
 ◇予選リーグ
 ▽Cグループ
ロッテJr.
0100000|1
0000000|0
DeNAJr.
(ロ)中村虎汰郎、石塚裕惺-片岡陸斗
(D)谷亀和希、法橋瑛良-西谷匠人
DeNAJr.
1001102|5
007010x|8
西武Jr.
(D)井上葵來、須藤仁、岡田恵太朗、法橋-西谷、井上侑
(西)相上功太朗、佐藤来飛、内山田晴都、今野陽祐-豊田俊冶、畑田育杜
本塁打豊田(西)上田大誠(D)
西武Jr.
3000020|5
0010100|2
ロッテJr.
(西)吉田涼太、佐藤-豊田
(ロ)石塚、松本拓海、洗平比呂、伊藤まこと-片岡、鳥羽さとみ
本塁打豊田(西)白石楓真(ロ)
 ◇決勝トーナメント
 ▽準決勝
ヤクルトJr.
0000200|2
020100x|3
西武Jr.
(ヤ)藤崎理央、伊藤幹、宮本恭佑、岸野祥大-井上和輝
(西)内山田-豊田
本塁打三河和希(ヤ)
 ▽決勝
楽天Jr.
0120000|3
0000100|1
西武Jr.
(楽)平野遥翔、芳賀陸人-山田雄大
(西)相上、吉田、今野、佐藤-豊田
本塁打平野(楽)佐々木貫汰(西)

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