「デブリの可能性がある」圧力容器真下近くに塊状の堆積物 東電福島第一原発1号機

2022年2月10日 19時44分
 東京電力は10日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1号機原子炉格納容器の内部調査で撮影した画像を新たに公開した。核燃料があった圧力容器真下近くで、溶けた何かが固まったような塊状の堆積物が広がっていることが初めて確認された。東電の高原憲一広報担当は記者会見で、「デブリ(事故で溶け落ちた核燃料)の可能性がある」と話した。

1号機原子炉の圧力容器真下近くには、溶けた何かが固まったような塊状の堆積物が広がっていた=東京電力福島第一原発で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)


1号機原子炉の圧力容器真下につながる開口部付近=東京電力福島第一原発で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 事故でメルトダウン(炉心溶融)した1~3号機のうち、1号機はデブリの堆積状況が確認できていなかった。東電は今後、5種類のロボットを投入し、堆積状況を詳しく調べる方針。

1号機原子炉の圧力容器真下につながる開口部付近=東京電力福島第一原発で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 東電によると、ロボット調査は8~9日に実施。格納容器にたまる水中を移動して、搭載したカメラで内部を撮影した。10日にロボットを回収した。

1号機原子炉の格納容器底部の様子。左に見えるのは放射線を遮へいするために配管に巻かれた鉛毛マット。右下には堆積物が見える=東京電力福島第一原発で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)


1号機原子炉の格納容器底部の様子。構造物の下に堆積物が広がっている=東京電力福島第一原発で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 最初のロボット投入までに機器の不具合があり、調査は当初より約1カ月遅れて始まった。次のロボット投入の時期は決まっていない。(小川慎一、小野沢健太)

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