モデルMIOKOさん 谷中の老舗旅館会場に個展 日常の「ほっこり」をイラストに

2022年2月13日 07時08分

自身の日常や思いを描いたイラストを紹介するMIOKOさん=いずれも台東区谷中の「澤の屋」で

 台東区谷中の老舗旅館「澤(さわ)の屋」の客室で、都内在住のモデルMIOKO(ミオコ)さん(28)の個展「たまにはヨソの布団の上。」が開かれている。ボールペンを使って自身の日常生活を描き、SNSで好評を集めてきたイラストを公開する。二十七日まで。入場無料。(太田理英子)
 「気圧が低い日や曇りのときはしんどい。体が古い輪ゴムになったみたいに力が入らない」。伸びきった輪ゴムを模して、立ち上がれず家事も進まない自分の姿を表現する。コロナ禍で手指消毒が習慣化したことで、洗髪時についヘアトリートメントを両手に擦り込んでしまう場面も。
 和室内に展示されたイラストは、「布団の上で過ごすことが多い」という自宅でのふとした瞬間、想像や思いを巡らせたことを描いている。
 美大で油彩画を学んだというMIOKOさん。卒業後はモデルとして活動してきたが、コロナ禍などで自宅で過ごす時間が増えた二〇二〇年夏ごろ、ボールペンで落書き帳にイラストを描くようになった。

冊子「だいたい布団の上。」に掲載しているイラスト

 「モデルは華やかに見えるけど、自分は地味でしみったれているのがコンプレックスだった。逆にそんな自分をネタにしようと思って」。キャベツばかり食べたり、安い靴下を買ったり−。日常の一こまのイラストをツイッターやインスタグラムに載せると、友人やモデル仲間から「絵が好き」「ほっこりする」と思いがけない反響があった。
 昨年春には、B6判の冊子にまとめたイラスト集「だいたい布団の上。」を制作。その第二弾を今月発売するのに合わせ、初めての個展に臨む。
 イラスト集の原画のほか、一年半の間に描きためた落書き帳も展示。感染対策のため直接手に触れられないが、中身を紹介する動画を上映している。
 「ギャラリーとは違う空間。ゆっくりくつろぎながら見てもらいたい」と話す。会場では、第一弾と第二弾の冊子(いずれもモノクロで二十ページ、千三百二十円)を販売している。
 ◇ 
 MIOKOさんの個展を企画したのは、「澤の屋」と書籍関連のイベント企画者「本屋しゃん」。昨年秋から、コロナ禍で宿泊客が激減した澤の屋を舞台に、「アートと本、旅人の交差点づくり」を目指したイベントを開催している。

イラストを描きためた落書き帳を展示する客室。布団の中には、MIOKOさん手作りの人形も


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