真ちゅう製カイロ 100年続くエコの知恵

2022年2月15日 07時18分

人気が再燃しているハクキンカイロ

 寒い日が続く。寒風の中で通勤バスを待っているのがつらい。今年の冬は防寒対策に携帯用カイロを購入した。
 通販で取り寄せたのは、ハクキンカイロ(大阪市)が製造・販売するベンジンを使った昔ながらの真ちゅう製のカイロ。脱脂綿に浸したベンジン(炭化水素)の気化ガスがプラチナと接触して発熱する酸化熱を使ったカイロだ。ベンジンを燃やすのではなく、化学原理を利用した商品なので、安全で環境にもやさしい。およそ百年前、関東大震災が起きた1923(大正12)年から販売されている。
 火口(ひぐち)を取り外し、本体の中綿(脱脂綿)に備え付けの注油カップを使い専用のベンジンを注ぎ込む。2カップ注いだ。火口をはめて、ライターの炎を火口のプラチナ触媒に3〜5秒ほど当てる。すぐに熱を持ち始め、温かくなってくる。付属の袋に入れて、ズボンの前ポケットに入れた。
 同社によると、火口が改良され、点火が容易になったぐらいで、発売以来ほとんど変わっていないという。「低燃費の経済性の高さ、繰り返し使えるエコに加え、キャンプブームもあり、この数年で売り上げは1・5倍以上になっています」と広報担当者。
 百年前から変わらないぬくもりがポケットから伝わってくる。 (古庄英輔)

<ハクキンカイロ> スタンダード。専用の注油カップ1杯で約12時間、2杯で約24時間保温(外気温0度の場合)。サイズ68×101×15ミリ。4378円。ベンジン(500ミリリットル)は968円。同社オンラインショップのほか、アマゾンや楽天など通販サイトで購入できる。(電)06・6459・1020


関連キーワード


おすすめ情報