3回目モデルナ製の交互接種、抗体価の上昇率が高いと報告 厚労省部会 副反応も多く出る傾向

2022年2月19日 06時00分

モデルナ製の新型コロナワクチン

 新型コロナのファイザー製ワクチンを2回打った人のうち、3回目にモデルナ製を交互接種した人の方が3回ともファイザー製を打った人より抗体価の上昇率が高いことが18日、厚生労働省の副反応検討部会で報告された。接種後の副反応はモデルナ製の方が多く出る傾向も判明した。
 新型コロナワクチンの免疫持続性と安全性調査(コホート調査)を担う厚労省研究班が報告した。昨年3月にファイザー製を2回接種した医療従事者約630人の従来株に対するスパイクタンパク質抗体価を測定し、3回目にファイザー製、モデルナ製を接種したグループで比較した。
 3回目接種前の平均抗体価は、ファイザー製のグループが1ミリリットル当たり374ユニット(U)、モデルナ製のグループが約444Uで大差はなかったが、接種1カ月後は、それぞれ約2万Uと約3万Uで差は拡大。倍率はファイザー製が約54倍に対し、モデルナ製は約68倍だった。
 また、接種前の平均抗体価は高年齢ほど低かったが、3回接種後の平均抗体価に年齢差は見られなかった。高齢者の上昇率はファイザー製、モデルナ製ともに100倍以上で、高齢者でも3回目を打てば、1カ月後には若年層と同等の平均抗体価を得ていた。
 副反応は全般的にモデルナの頻度が高く、38度以上の発熱はファイザー製が2割、モデルナ製は5割が経験した。代表研究者の伊藤澄信・順天堂大客員教授は「オミクロン株に対しても、モデルナの効果が少し高いのではないか。どちらのワクチンを使うかは、効果への期待と副反応とのバランスの問題になる」としている。(沢田千秋)

◆Q&A 3回目は量が半分のモデルナ製 

 米モデルナ製の新型コロナワクチンの3回目接種は1、2回目の半分の量を接種する。体内に投与する液体の量も、含まれる有効成分の量もそれぞれ半分だ。(原田遼)
  どれぐらいの量か。
  3回目接種の液体の量は0.25ミリリットルで、含まれる有効成分は0.05ミリグラムだ。1、2回目接種の液体の量は0.5ミリリットルで、有効成分は0.1ミリグラムだった。モデルナ製ワクチンは液体なので全体の量は体積の単位で、有効成分の量は質量の単位で示す。
  有効成分の他にどんなものが入っているのか。
  水分や効果を安定させるための添加剤が含まれている。

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