伊豆の国、ぽた走ろう 自転車で周遊 SNSでPR スルガ銀と市がタッグ

2022年2月24日 07時58分

SNSで発信する写真を撮影する伊豆の国市やスルガ銀の職員ら(市提供)

 伊豆の国市とスルガ銀行(本店・沼津市)は、自転車を使った伊豆の国市内の観光周遊の魅力を知ってもらおうと、共同プロジェクト「伊豆の国まるごとポタリング」を始めた。来年一月まで毎月、市内の観光名所や店舗を巡る写真を撮影し、市とスルガ銀の会員制交流サイト(SNS)で発信する。昨夏の東京五輪・パラリンピックの遺産(レガシー)活用と、公共交通でのアクセスが不便な観光スポットへの集客を狙う。(渡辺陽太郎)
 目的地を決めず、自転車でゆっくり散策をする「ポタリング」の様子を撮影。プロジェクトは地域活性化に向けた市とスルガ銀の協定に基づき行う事業。
 初回は十七日、「北条義時の痕跡をぽた走る!」をテーマに行った。放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公で、市ゆかりの武将北条義時の墓がある北條寺で、自転車に乗った市職員をスルガ銀職員が撮影した。写真は市とスルガ銀の自転車振興事業のSNSで発信する。スルガ銀はウェブ記事も掲載し、銀行本体のSNSでも継続的に発信する。
 各回のテーマは、市地域おこし協力隊員の提案や市の名所をまとめた冊子を参考に決めた。今後は「桜で彩る頼朝・政子のロマン路!」「自然を満喫!これが田舎の夏休みぃ−!」などをテーマに撮影する。
 伊豆半島は豊かな自然や起伏に富んだ地形で、競技志向の自転車愛好家に親しまれていた。昨夏には東京五輪・パラリンピックの自転車競技を開催。「自転車の伊豆」はさらに注目を集めた。だが、一般の観光客が自転車で各地を周遊する環境は整っていなかった。市はレガシーを生かすため、市観光協会や民間宿泊施設と協力。一月までに市内数カ所にレンタサイクル施設を整備し、約十カ所で返却できるようにした。
 市は自転車の機動性にも期待。市内には世界遺産の韮山反射炉や国宝の仏像がある願成就院など、歴史ロマンある名所に恵まれているが、渋滞が多発したり公共交通で行きにくい場所もあったりと、集客に苦戦している。市によると撮影場所は「自転車で行ってこそ楽しい」を意識。発信を誘客につなげる。
 山下正行市長は「(伊豆半島)広域で行うレガシー活用につながる。自転車は市内周遊の有効手段だ」と期待する。

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