風はなかったが…切断機器が外れて中止 東電福島第一原発の汚染配管撤去

2022年3月1日 18時22分
 東京電力は1日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1、2号機間にある高濃度の放射性物質で汚染された配管の切断作業を始めたが、開始直後に切断装置の不具合で中止した。

クレーンでつるされた切断装置(中央)。不具合で配管を切断できなかった=3月1日午後2時50分、東京電力福島第一原発で(東電ライブカメラより)

 現場は放射線量が高いため人が近づけず、大型クレーンでつるした切断装置を遠隔操作して作業。東電によると、1日正午ごろ、2号機側の地上付近にある配管の切断を始めたが、15分後に続行できなくなった。ワイヤソーと呼ばれるチェーン状の切断器具の一部が外れたという。
 配管の撤去作業は2月24日に始まったが、クレーンでつるした切断装置が強風にあおられて作業にこぎつけられていなかった。
 配管は直径約30センチで1号機側が約65メートル、2号機側が約70メートル。計画では26分割に切断する。2011年3月の事故当初、原子炉格納容器の破裂を防ぐため、炉内にたまった汚染蒸気を外部に放出するベント(排気)に使われた。1号機建屋上部のプールにある使用済み核燃料の取り出しに向け、建屋に大型カバーをかぶせる工事などの障害になるため取り除く。
 当初は昨年10月に撤去を始め、今年3月に完了する予定だったが、クレーンの不具合などが相次ぎ大幅に遅れている。(小野沢健太)

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