北京パラ開幕前日に一転、ロシアとベラルーシは全面排除 理由は想定外のボイコットで「大会存続の危機」
2022年3月3日 21時23分
【北京共同】国際パラリンピック委員会(IPC)は3日、臨時理事会を開き、ロシアとベラルーシの選手団に対して北京冬季パラリンピックへの参加を認めないと決定した。2日の理事会では国名などを使わない「中立」の立場で個人資格の出場を認めると決定したが、多くの出場国が両国との対戦拒否やボイコットの意向を示したことを受けて一転して撤回した。
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ウクライナに侵攻したロシアと支援したベラルーシをスポーツ界から排除する動きが世界的に急拡大しており、IPCは除外の理由を「複数のチームや選手が大会に参加しないと表明し、大会存続の危機だった」と説明した。両国選手の参加容認で選手村の状況が不穏となり、大会に参加する選手の安全や安心が懸念されることを踏まえ、4日の開幕目前に全面除外の決断を下した。ウクライナや米国、英国などが決定に反発していた。
記者会見したIPCのパーソンズ会長は「(前日から)状況が大きく変化した。選手団やチームがまさかボイコットするとは思っていなかった。実数を答えるのは難しいが、かなりの数」と想定外であったことを認めた。
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