子どもたちの笑顔を照らしたい 平日無休で子ども食堂を運営「大熊工業」<都の企業とSDGs>

2022年3月6日 05時55分
地盤改良や注文住宅などを手がける「大熊工業」(西東京市)は、平日無休の子ども食堂を運営している。大熊英樹社長(59)は「新型コロナ禍で、食事難や孤食が増加傾向にあると肌で感じる。手をこまねいているわけにはいかない」と語る。(石川修巳)

子ども食堂「おひさまキッチン」を手がける大熊工業社長の大熊英樹さん=東京都西東京市で

◆中学生まで1食10円

 名付けて「おひさまキッチン」。温かい食事を提供し、子どもたちの笑顔を照らす居場所となるように願って、本社近くのビル1階で4年前に始めた。
 営業は平日の午後3~8時で、中学生までが1食10円、高校生や同伴の保護者が300円。片付けは自分でするルールだ。シェフの「なおちゃん」がつくる日替わりメニューを求めて、毎日約30人が訪れる。
 実は事前に、大熊さんは約30カ所の子ども食堂の支援に参加。目の当たりにしたのは、ボランティアの負担が重く、お金も根気も必要とされる現実だった。
 「企業が支えないと続けられないですよ」と大熊さん。地域とともにある中小企業として、SDGs(持続可能な開発目標)の目標1「貧困をなくそう」などへの貢献を目指し、取引先にも共感を広げている。

子ども食堂「おひさまキッチン」を手がける大熊工業社長の大熊英樹さん

◆そこに行けば、いつでも開いている場

 重視するのは「そこに行けば、いつも開いている」という場づくりだ。感染対策や黙食を呼びかけ、コロナ禍でも休まず運営してきた。「必要としている子どもたちがそこにいるから」
 月2回、計100世帯に食料品を無料で配る「おひさまフードパントリー」も予約制で実施。3月末までクラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」で資金を募り、150世帯への拡大を目指している。

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