ハラール製品 ハラールマーケット ムスリムの食事支える

2022年3月8日 07時17分

店内で、売れ筋トップ3(右上が1位、左が2位、下が3位)を持つ、マネージャーのムハンマド・アディリさん

 地下鉄&小田急線代々木上原駅から徒歩約5分。井ノ頭通り沿いに立つ「東京ジャーミイ」はオスマン様式の美しいドームと尖塔(せんとう)が目を引く国内最大のモスク(イスラム教の礼拝所)。隣接する「ディヤーナト トルコ文化センター」内に「ハラールマーケット」はある。
 ハラールとは、イスラム法で「許されたもの」のこと。ムスリム(イスラム教徒)は、豚肉や酒が禁じられ、牛や鶏も食べる際は処理方法が定められている。肉そのものでなくとも、加工品の油や調味料の中身も細かく気を使わねばならない。
 しかし日本ではハラール食品を購入できる店が少なく「私自身もですが、みんな困っていたんです」(同店マネージャーのムハンマド・アディリさん)。新大久保周辺にもハラールの店はあるが、インドやパキスタンあたりの食材が多い。国が違えば、求める食材も違う。

東京ジャーミイの外観。1階でハラールマーケットと直結

 2019年にオープンしたこの店では、トルコの商品を中心にした品ぞろえ。羊や鶏などの冷凍肉、乾物や缶詰、飲料、生ケーキもある。礼拝マットなど宗教用品、雑貨、化粧品なども含め約500種類扱っている。
 売れ筋1位は「バクラヴァ ピスタチオ」(1188円)。バクラヴァは「デザートの王様」とも呼ばれる甘いパイ菓子。プレーンもあるが、トルコはピスタチオの産地としても有名なのでピスタチオ入りが人気だ。2位は「チョコレートコーティング ピスタチオ ロクム」(734円)。ロクムは、もちもちとしたゆべしのような食感の菓子。3位は「チュニジア産デーツ」(702円)。デーツ(ナツメヤシ)は、神の与えた食物といわれ、栄養価が高く、ラマダン(断食月)明けに最初に食べるものという。
 スイーツが上位を占めたのはムスリム以外の日本人客も多いから。コロナ禍で海外に行けない代わりに、無料で見学できる東京ジャーミイを訪れ、来店。海外旅行気分を味わうそうだ。
 アディリさんは日本語堪能。日本人スタッフもいて、気さくに質問に答えてくれる。ハラール商品を通じての国際交流が広がっている。 (村手久枝)
 渋谷区大山町1の19。10〜19時(礼拝時は15分ほど閉店)。無休。(電)03・5790・0760

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