ミカン+米粉でどら焼き 関東学院大生が発案、商品化 100箱限定で予約販売

2022年3月9日 07時31分

どら焼きをプロデュースした学生(前列)ら=小田原市で

 関東学院大(横浜市、小田原市)の学生がプロデュースした新スイーツ「みかん米粉どら焼き」が誕生した。再生された小田原市の耕作放棄地で収穫されたミカンや米が主原料で、生地に小麦粉ではなく米粉を使うのが特徴だ。今年は百箱限定で予約販売し、来年から量産化を図る。市は反響をみて、ふるさと納税の返礼品にすることを検討する。(西岡聖雄)
 輸入に大半を頼る小麦粉に比べ、菓子やパン、麺など米粉を使う加工品の拡大は、稲作を守ることにもつながる。自然を生かした地域づくりを研究する人間共生学部・二宮咲子准教授(49)が指導するゼミの学生たちが、このどら焼きの商品化を企画し、フィールドワーク先の小田原市で協力者を募った。
 ミカンは、高齢者の生きがいや居場所づくりを進める市民団体「シニアネットワークおだわら&あしがら」のメンバーが、耕作放棄地を開拓したミカン畑で育てた。ゼミの学生は二〇一八年から市民団体の活動に参加。眺めのよいミカン畑で結婚パーティーを開くなど多世代交流イベントを考え、調査や課題分析にも取り組んでいる。

新商品のどら焼き

 生地に使う米粉は、休耕田を復活させ栽培もする市内の志村屋米穀店の志村成則(しげのり)さん(48)が製造した。「精米時に割れて商品にならない米を有効利用した。新食感のどら焼きを楽しんで」とPRする。
 これらを原料に、市内の「和菓子うめぞの」が独自製法で、ふんわり食感のどら焼きに仕上げた。ミカンジャムをふんだんに混ぜた白あんも香ばしい。勝俣統(すぐる)代表(41)は「ミカンが前面に出ている。米粉ならではのもちもちとした新しいどら焼き」と話す。
 卒業した先輩の原案を受け継ぎ、生産や販売プロセスを構築したチームリーダーの四年原美幸さん(22)は「このどら焼きは幅広い世代に人気が出ると思う。卒業前に商品化されうれしい」と笑顔。パッケージデザインのほか、市民団体や志村屋米穀店、ゼミの活動を紹介するリーフレットもゼミ生が手掛けた。今後は三年の佐藤鮎海さん(21)がリーダーを引き継ぎ、安定生産の方法などを研究する。
 一箱五個入りで千二百九十六円、うち百六十円は市民団体の活動支援に回る。予約はうめぞの=電0465(36)4097=へ。

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