あきる野女子女王返り咲き! 東京都小学生女子ソフトボール夏季大会

2019年8月7日 02時00分
 6日付紙面に続き、オールあきる野女子(あきる野)がオール葛飾(葛飾)を退け女王の座を奪還した、第40回小学生女子ソフトボール夏季大会の話題をお届けします。 (竹下陽二)
 ▽女子決勝
オールあきる野女子
      70210|19
      0012|3
オール葛飾
(あ)横川優衣、永石優花、横川-武田瑠
(葛)清水秋香-吉村美波
【本塁打】武田瑠、永石優花(あ)

夏季大会で2年ぶりの優勝を果たしたオールあきる野女子

 オールあきる野女子が女王に返り咲いた。堂々たる戦いで2年ぶり16度目のVだ。
 準決勝の足立レインボーガールズ(足立)戦では苦戦を強いられたが、土壇場で勝負強さを発揮。タイブレーカーにもつれ込みながらもドラマチックなサヨナラ勝利。決勝の関東覇者オール葛飾戦では、準決勝の鬱憤(うっぷん)を張らすかのような19得点の大爆勝だ。
 いきなり、初回からだった。1番の武田瑠主将の右越え三塁打が合図だった。まず、2番・中川真衣さんが確実に先制打。4番・横川優衣さんが2点適時二塁打。さらに、9番・高橋結愛さんの適時打も出て11人攻撃で大量7点。3回に2点を追加後、4回には“止められない止まらない”の嵐の14人攻撃で10得点のビッグイニング。この回は、武田主将が右中間に2点本塁打。永石優花さんも左中間に本塁打と大爆発。投げては、エースの横川さんが快投。スラリと手足の長い体を生かす、ダイナミックな投法で3回まで1失点。最終4回に2番手にマウンドを譲るも、ピンチを招くと再登板。最後はピシャリと締めた。本塁打、2三塁打を含む4打数4安打と大当たりの武田主将は「良い結果が出てとてもうれしい。準決勝が一番苦しかった。今年のチームは声がよく出るし、チャンスに強い打者が多い」と胸を張った。
 チームを率いるのは、創設以来、24年間、タクトを振るう名物監督、柴崎特攻監督。休みの日は朝8時から夕方5時までの厳しい練習を課してきた柴崎監督は「全然ダメ! ダントツで勝たないと意味がない。うちは、それだけの練習をしてきているんだ」と不満顔。試合中は鬼のように怖いが、終われば人情味あふれる74歳の好々爺(や)の顔。全国制覇した年を含めて、自腹をはたいて過去に5度、選手達を泊まりがけのディズニーランド旅行に招待するなど、アメとムチを巧みに使い分ける。「今日は勝って当たり前。まあ焼き肉ぐらいは連れて行くかな。ガハハハ」と真っ黒に日焼けした顔で豪快に笑った。「特攻節」が健在な限り、あきる野時代は続きそうだ。

オール葛飾成長の準V

準優勝のオール葛飾

 関東覇者のオール葛飾も名門あきる野女子の牙城を崩すことはできなかった。
 逆転逆転で決勝まで駆け上がり、勢いはあった。準決勝の葛飾ダイヤモンドガールズ戦では最終5回表を終わった時点で4-7と敗色濃厚だった。しかし、ここから持ち前の粘り腰を発揮。ダイヤモンドガールズの小さなドクターKこと、大場さんを攻略して、一気に4点を入れて劇的なサヨナラ勝ち。しかし、これで勝負運を使い果たしたのか、決勝では大量の19失点。打線も3点を返すのがやっと。
 「あきる野女子を目標にしてきたけど、試合をさせてもらえなかった。でも、準決勝でもすごい粘りを見せてくれた。諦めない気持ちで最後まで戦ってくれた。子供たちは、すごく成長したと思う」と敗れた深見日出夫監督は満足そうに話していた。

大場主将快投!!4イニング14K 

葛飾DG初出場3位

準決勝で快投した葛飾ダイヤモンドガールズの大場主将

3位の葛飾ダイヤモンドガールズ

 大会初日。小雨が降る中の江戸川河川敷に突如、小さなドクターKが現れた。1回戦を突破した葛飾ダイヤモンドガールズ(葛飾・写真)が2回戦でも馬三ソフトボールクラブ(大田)を撃破。勝利の立役者は、エース・大場聖佳さん。目の覚めるような奪三振ショーだ。
 身長140センチの小さなサウスポーから繰り出されるボールは威力十分。1回戦で18得点と猛打の馬三打線から三振の山。3イニングで9アウトのはずなのに3回終了時までに振り逃げが3つあったため、12奪三振の“ギネス級”の珍記録。結局4回にも2三振を追加し、14Kのノーヒットショー。奪った12アウト中、11が三振によるものだから、そのすごさは推して知るべし。
 ダイヤモンドガールズは今大会が初出場。2日目の準決勝も、唯一の6年生・大場さんを中心に全員野球で臨んだが、オール葛飾にまさかのサヨナラ負け。柏原周作監督は「うちのエースも選手もみんな素晴らしい。負けて泣いていたけど、この悔しさが長い人生に生きる」とキッパリ。決勝進出はならなかったが、ダイヤの輝きがあった。

準決勝で涙……

足立レインボーガールズ

3位の足立レインボーガールズ

 涙が止まらない。5分、10分…。準決勝でオールあきる野との死闘に敗れた足立レインボーガールズ=写真=の選手達は人目もはばからず号泣し続けた。
 4-4で突入したタイブレーカー。延長4回表に足立は1点を勝ち越した。しかし、勝利の女神は簡単には振り向いてくれなかった。その裏、サヨナラ負けの無情の幕切れ。足立の選手達の涙には悔しさとともに死力を尽くしたある種の充実感もあったはずだ。それほど、チームは勝利に向かって一丸となった。
 「緊張感の中で、子供たちは良くやってくれた。勝つためにどうすればいいか。自分の頭で考えて、プレーしてくれた。ここまでやれたことは、今後に生きると思う」と徳永幹彦監督も目を細めていた。
 ▽1回戦
オールあきる野女子 14-0 奥戸青空
関北泉新R&B 9-7 国立七小育成会
足立レインボーガールズ 7-2 石神井スマイル
小金井イーグルス 9-7 大田チェリーズ
馬三ソフトボールクラブ 18-1 国立五小育成会
葛飾ダイヤモンドガールズ 12-4 上北小ソフトボール部
江戸川SC 6-6 三鷹ゼファー
  ※抽選で江戸川の勝利
オール葛飾 6-5 大東チェリーズ
 ▽2回戦
オールあきる野女子17-0関北泉新R&B
足立レインボーガールズ10-2小金井イーグルス
葛飾ダイヤモンドガールズ6-3馬三ソフトボールクラブ
オール葛飾24-0江戸川SC
 ▽準決勝
オールあきる野女子6-5足立レインボーガールズ
オール葛飾8-7葛飾ダイヤモンドガールズ

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