北糀谷 3年ぶりV 東京都小学生男子ソフトボール夏季大会
2019年8月6日 02時00分
頂点
東京新聞・東京中日スポーツ杯争奪第46回男子・第40回女子小学生ソフトボール夏季大会(都ソフトボール協会、東京中日スポーツ・東京新聞主催)が6月29、30の両日、葛飾区の柴又少年野球場で行われ、大田勢対決となった男子は、北糀谷フェニックスが梅田Zを破り3年ぶりに優勝、女子は、オールあきる野女子(あきる野)がオール葛飾(葛飾)を退け女王の座を奪還した。
優勝・準優勝の男女各2チームは栃木県那須塩原市で行われる第36回関東大会(8月)に、女子の3位2チームは、青森県で開催される東日本女子大会(8月)に都代表としてそれぞれ出場する。 (竹下陽二、都丸満)
▽男子決勝
梅田Z
1010002|4
200000X|5
北糀谷フェニックス
(タイブレーカー7回)
(梅)坂本達風-高橋大悟
(北)住谷祐輔、木崎翼、住谷-張本聖人
【本塁打】森井琉偉(梅)木崎(北)
梅田Z
1010002|4
200000X|5
北糀谷フェニックス
(タイブレーカー7回)
(梅)坂本達風-高橋大悟
(北)住谷祐輔、木崎翼、住谷-張本聖人
【本塁打】森井琉偉(梅)木崎(北)
木崎君のサヨナラ弾で決めた
秋夏連覇
北糀谷が、梅田の夏季大会2連覇を阻止し、昨年の秋季大会に続く秋夏連覇を達成。全国大会に続き、関東大会への挑戦権を獲得した。
初日の1回戦では大勝したものの、この日の準決勝では、1点差まで詰め寄られる場面から再び突き放しての逃げ切り勝ち。決勝は、無死二塁開始の延長タイブレーカー突入と苦しい戦いを制して頂点をつかんだ。
その決勝は、先制された1回裏2死から、鈴木湊斗主将の右前打、大竹泰成君の二ゴロに続き、平林翔馬君が左前打。いずれも敵失絡みだが逆転に成功。3回には追いつかれたが、以降は両チームともに得点を奪えぬまま、2-2で6イニングを終え、タイブレーカーに突入した。
延長7回表には、先頭打者に左超え2ランを許し万事休すかと思われた。飯田三郎監督も「このまま負けてしまうのではと思った」と振り返る。しかし、6回に好守を見せた二塁手・高木咲来さんが、右翼に変わったこのイニングでも好捕を披露するなど、後続を抑え2失点に留めた。
その裏、先頭の9番・張本聖人君が四球を選び、一、三塁に同点のランナーを置き、準決勝で先頭打者本塁打を含む2発をたたき出している木崎翼君が打席に入った。
「長打力がある」と指揮官も期待を寄せる1番打者のバットが三たび火を吹いた。今度は右翼を深々破り2人が返り同点、自身も一気にダイヤモンドを回りサヨナラのホームを踏み決した。
9番打者から始まった延長。ランナーをため「そこ(木崎君)に懸けるしかなかった」と指揮官。その采配がズバリと当たっての勝利。「しびれました。一致団結で頑張ってくれました」とたたえ、地元のチーム、関係者の協力があっての「優勝」と感謝した。鈴木主将は「すごくうれしい。自信は半々だったけど、一丸となれた」と喜び、関東では、3年前に優勝している「先輩に続きたい」とキッパリ。酷暑を吹き飛ばす熱い戦いに期待したい。
梅田Z準優勝
あと一歩で連覇を逃した梅田Z。「昨年は大砲がいたけど今年は…」と鈴木廣和監督。それでも初戦、準決勝と2ケタ得点で勝ち上がり、決勝の延長7回表には、先頭の4番・森井琉偉君の左越え2ランで勝ち越すなど見せ場も作った。
「最初(1回)エラーが重なった中でも、最後まで頑張ってくれて良かった。投手中心によくまとまってくれました」とたたえた指揮官。1-2の3回には、田上凛太朗君の中前打に敵失も絡み同点に追いつき、タイブレーカーに持ち込む粘りも見せた。
北糀谷とは、地元大田で練習試合などでも対戦している。「強いチーム相手にここまで良い試合になるとは」と接戦を振り返り、坂本達風主将は「目標は優勝でしたけど」と唇をかみ「悔しいけど準優勝できたことは、素直にうれしいです」。その悔しさとうれしさを胸に関東の強豪に挑む。
小雨が振る中 元気に宣誓
○…選手宣誓は、男子チーム代表のペガサスの中島颯仁主将=写真(左)=と女子はオールあきる野女子の武田瑠主将=同(右)=が行った。小雨がパラつく中での開会式となったが、2人は「この葛飾区の素晴らしいグラウンドで負けていても最後まで諦めず、日頃の練習の成果を発揮し、感謝の気持ちを忘れないで正々堂々と最後までプレーすることを誓います」と元気よく誓った。
▽1回戦
亀有ドラゴンズ30-0国立五小育成会
▽2回戦
ペガサス10-1亀有ドラゴンズ
北糀谷フェニックス22-0中之台小学校ソフトボールクラブ
国立三小育成会8-5亀有ファイターズ
梅田Z14-2富士見スターズ
▽準決勝
北糀谷フェニックス8-3ペガサス
梅田Z12-0国立三小育成
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