女性首相の誕生で「国は変わる」 田原総一朗さんがクオータ制実現を求めるワケは

2022年3月12日 17時55分
 国会議員の女性割合が1~2割にとどまるなど、女性の政治参画の遅れが際立つ日本。ジャーナリストの田原総一朗さん(87)は女性議員を増やすべきだと考え、昨年、主要各党の女性議員らと「クオータ制実現に向けての勉強会」を発足させ座長に就いた。長く政界を取材してきた田原さんはなぜ今、女性議員を増やす活動に取り組むのか聞いた。(坂田奈央)
 ―田原さんが女性議員を増やす活動を旗振りするのは意外な気もする。
 「だって米国欧州に比べて、日本の女性国会議員が異常に少ないのはおかしい。衆議院は10%もいない。建前だけでも男女同権は当たり前で優秀な女性も多いのに、なぜこんなにギャップがあるのかと」
 ―何を足かせだと感じているか。
 「日本は女性が子育てするのが一般的。医大が入試で女性差別をしていたことが問題になったが、女性医師が出産で病院を辞めることが多いためだ。病院が女性を敬遠し、大学も女性の割合を下げようとした。これは女性国会議員が少ないことにも関わる。基本の基本を改めなければ」

女性の国会議員を増やすための取り組みについて話す田原総一朗さん

 ―勉強会には各党から女性議員が参加している。
 「面白いのは、女性議員は自民から共産まで(女性議員を増やすことに関しては)あまり主張に差がない。男尊女卑もまだあり、女性議員は大変だ。男性議員ならたいてい奥さんが選挙区にいて地元を回ってくれるが、女性の場合、亭主がいてもそれもあまりない」
 ―どう変革するか。
 「全政党がクオータ制を導入し、候補者の3分の1を女性にすべきだ。フランスはクオータ制で女性議員を増やせた。今後、勉強会には与野党の党首を呼んで意見を聞きたい。反対するわけないんだからね」
 ―女性首相の誕生は実現できるか。
 「女性がトップになることで国が変わることは実証されている。英国のサッチャー、ドイツのメルケル、北欧にも多数例がある。僕は与野党の党首に『次の党首は女性に』と言ってきた。日本も近い将来、女性の首相が誕生するかも。そうなるよう働きかけていく」

 クオータ制実現に向けての勉強会 田原氏とジャーナリストの長野智子氏が昨年5月、各党の議員候補者や議席の一定数を女性に割り当てる制度の導入を目指して超党派の女性議員と発足した。自民、立憲民主、公明、日本維新の会、共産、国民民主、社民の7党が参加。月1度の開催。


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